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衝撃を受け、Aの小さな体が、血飛沫を撒き散らしながら地面に叩きつけられる。
それはあまりに一瞬の出来事で、太宰も中也も倒れた彼女を前に、即座に動くことが出来なかった。
「……Aッ！」
太宰よりも一足早く我に返った中也が、慌てたようにAに駆け寄り、彼女に手を伸ばす。
……信じられないほど高速で顔から血の気が引いていき、心臓が早鐘を打っているのを、太宰は自覚した。
恐ろしい。彼女を喪うのが、恐ろしい。
孤独な闇に差し込みそうだった一筋の光が、再び何かに奪われてしまいそうな冷たい恐怖が、足下からせり上がってくる。
＿＿＿＿だが。
『いったたぁ……こし、ぶつけちゃった』
「A！？ おい、動くんじゃねぇ！ 傷口が開くだろうが！！」
『えっ、だ、大丈夫だよ中也兄。もう血、止まったよ。それにうたれたけど、いたくないよ』
「……は？」
＿＿＿＿彼女は確かに血塗れだった。
太宰を庇ったことにより肩を抉り抜いた弾丸は地面に突き刺さり、Aの白いワンピースは撃たれた肩口から裾にかけて、無残に赤く染められている。
しかしAは存外けろりとした顔をしていて、むしろ撃たれた傷よりも打った腰を気にしているようだった。
「ンな、怪我で……血がそうすぐ止まるわけねぇだろ！！」
『わたし、昔から大きなケガはね、すぐに治っちゃうし、いたくないの。すりキズとかはいたいけど』
「……真逆、異能か？」
たぶん、とAが頷く。確かに血塗れではあるが、新しい血液は滴り落ちてきていない。
中也はホッとしたように息をつくと、「無茶してんじゃねぇ！」と彼女の頭を乱暴に撫でる。
「おい青鯖ァ！ 子供に助けてもらって情けねぇなァ！ しかも礼もなしかよ幹部様、
…………太宰？」
「っは、……ッ、」
息を、整える。
やがて暫く経つと動揺に揺れていた瞳が元に戻り、彼は「……うん」と頷いた。
そして流石に「死ねなかった」ではなく、「助かったよ、ありがとう」と微笑んでAの頭に手を置く。
彼女は実に嬉しそうに言った。
『わたし、やくに立ったでしょ？』
太宰と中也は、同時に息を呑んだ。
……それはつまり、彼女は最初から自分の異能によって、誰かの盾になることを想定してここに着いてきたのだという発言で。
おい、と中也が窘めるように声を掛けるが、彼女は笑顔を崩そうとはしなかった。
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さにー☆彡(プロフ) - きなっちょさん» ありがとうございます！リボーンと文ストのクロスもっと増えてほしい…楽しんで頂けたなら幸いです！！ (2019年7月11日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ(プロフ) - ものすごく面白かったです！文ストとREBORN!!のクロスオーバーってあんまりないからこれ見て感激した(^^) とにかく設定が凄い…( ；∀；) (2019年7月10日 13時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» わざわざありがとうございます笑 実は元々リボーンの子でしたので、かなりややこしいです。年に触れると怖いです笑 (2019年3月3日 10時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 全て、読みました。夢主の実態は、ややこしいですね。文ストだけに、ヤバい話ですが、陽気なヤバさで面白いです。それに、しても、夢主さん、かわいい姿をして、怒らせると、滅茶苦茶怖い！！滝汗。 (2019年3月3日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - futureblue�鏡い気�» ありがとうございます！！ どちらも面白いですよね！ 続編書いたらぜひ、よろしくお願いします！！ (2018年4月27日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月2日 11時
