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＿＿＿＿ポートマフィアのボス執務室で会談が行われる場合、会談相手を出迎えるのは主に護衛係の役割である。
いつも黒服の構成員が待機する場所である、高級感漂う毛足の長い臙脂色のカーペットを前に立っているのは、幹部である太宰と準幹部である中也。
異例の事態に、見張り役の部下も相当萎縮している様子だった。
「にしても気になンのは、Aのあの態度だな。
あいつが持ち出したそのプログラムと箱に、いったい何の意味が……」
「さあね。わかるのは、裏社会の組織は総じてこのプログラムを喉から手が出る程に欲しがるという事。勿論設計者であるAちゃんも込みでだ。
……それともう一つは」
それと、と太宰はゆっくりと開いていくポートマフィアのビルの入口を見遣った。
「彼女がもともと、風紀財団の情報を有しているということだけだよ」
「はァ？ ……なんでそんなことがわかンだよ」
ポートマフィアの構成員たちが構えていた武器を下げ、直立不動の姿勢で両脇に寄り、道を開ける。
開いたままの戸からは、黒塗りのハイヤーが二台ほど見えている。あれが風紀財団の車だろう。
「……わからないかい？ 彼女は自分がここに来て、すぐにポートマフィアと『何者か』が会談を行うと知っていて、この箱とプログラム本体を私に渡した。
それがうちの利益になると判断したのだろうね。本当に素晴らしく聡い子だよ」
「そのプログラムが交渉材料になるってか？ 確かにAはうちにいるから、金を積んでも向こうは手に入れられない訳だが」
「それもあるだろうけど……むしろ交渉材料となるのはこちらだろうね」
そう云った太宰が取り出したのは、例のオレンジ色の小さな箱だった。
中也はそれを見て眉を寄せる。
「そりゃあいつの引き取り手のモンだろうが。ただのオルゴールだろ？」
「……中也、君。報告書の記載を細かいところまで見たかい？」
「あン？ ……いや、まだ詳しくは目を通してねぇよ。何せ今日はAを如何するかでてんやわんやだっただろうが」
「……これと同じ形状の箱が、武器と一緒に大量に落ちていたそうだよ」
ポートマフィアが爆破した武器庫にね、と呟いて彼は再び箱を懐に仕舞う。
中也が真逆、と瞠目したが、太宰は首を縦に振る。
「……ただ、Aちゃんが嘘をついている訳でもなさそうだ。あれは攫われる前の、彼女の引き取り手のもので間違いないだろうね」
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さにー☆彡(プロフ) - きなっちょさん» ありがとうございます！リボーンと文ストのクロスもっと増えてほしい…楽しんで頂けたなら幸いです！！ (2019年7月11日 19時) (
レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
きなっちょ(プロフ) - ものすごく面白かったです！文ストとREBORN!!のクロスオーバーってあんまりないからこれ見て感激した(^^) とにかく設定が凄い…( ；∀；) (2019年7月10日 13時) (レス) id: 9d0e711e2b (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - やっさんさん» わざわざありがとうございます笑 実は元々リボーンの子でしたので、かなりややこしいです。年に触れると怖いです笑 (2019年3月3日 10時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - 全て、読みました。夢主の実態は、ややこしいですね。文ストだけに、ヤバい話ですが、陽気なヤバさで面白いです。それに、しても、夢主さん、かわいい姿をして、怒らせると、滅茶苦茶怖い！！滝汗。 (2019年3月3日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - futureblue�鏡い気�» ありがとうございます！！ どちらも面白いですよね！ 続編書いたらぜひ、よろしくお願いします！！ (2018年4月27日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年4月2日 11時
