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「ツナ先輩……お父さんっ」
もう一度名前を呼び、彼の下に近寄る。
うつ伏せに倒れている彼の額の炎はお兄ちゃんと同様完全に消えており、意識もない。
彼も息はあるが、お兄ちゃんのそれよりもずっと希薄だった。
背中の瓦礫を踏ん張ってどかして、私は肩で息をつく。
……今の瓦礫、すっごく重かった。背骨が折れているかもしれない。下手をすると、く、首だって……！
「やだ、お父さん……！」
まさか私の炎の供給が止まっただけで、互角以上になるはずだった戦況は、一瞬で変化した。
私がトロかったからだ。私が鈍臭くなければ、きっとあの石礫が当たることもなければ、気絶だってすることもなかったはずだ。
私さえ生まれていなければ＿＿＿＿！
「残念ながら、それは違う。
君が生まれることは、既に決まっていたことだった……それを嘆いても意味はない、真なる“天使”よ」
「……【
瓦礫と黒煙の中、それは神秘的な声を空気中に揺蕩わせたまま、近寄ってきた。
彼が纏うのはどこまでも澄んだオレンジだ。高純度の大空の炎。
私とほとんど同じ、人間でありながら神の御使いを名乗っている者の、罪の色＿＿＿＿。
「……そうやって、アルベルト・ル・ヴェーネレが予言していたってこと？」
「その通り」
「彼は“怪物”であって、“神”じゃないんでしょ？ 予言が、当たるとは限らない」
「それでも、彼はやはり真なる『神の目』だ」
まがいものとは違う。
“真理”を見通す神の目を、彼は持っている。
……そう、全ては過程なのだ。
予測していたからこそ、彼は真の『神の器』の目覚めを促すため、【
「選択肢がないのはわかっているだろう。
旦那様……我が主・アルベルトは、自分の死後のシナリオを全て描いておられた。彼は自分が楽しむことしか考えていない」
「死んだ人間は、何も考えられない！ 何が楽しみなの？ 意味が分からないよ！」
「わからないでいい。万一旦那様を理解できるとすれば、同じ『神の目』だけだろう」
この状況で大切な点は一つだけだ、と【憤怒】は“微笑んだ”。
「君には、神器である自身を使って私を殺すしか道はない。でないと私は君の父親と兄を殺すからだ。
君は、敵の命と身内の命を秤にかけられるほど、“強くない”からだ」
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やっさん - さにー☆彡さん» 質問ですが、エピローグの後で、墓参りをしている人物とお墓に眠っている人物は、何者なのでしょうか？大空の王、逆行シリーズを最新更新まで、読みましたが、？です汗。 (2019年4月14日 11時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 大空の姫、タイムスリップ、完結面白かった♪♪。しかし、謎を残したまま・・・。余談ですが、確かに、ボンゴレが、文スト・スカーレッド・バレットシリーズに、乱入すれば、物語が滅茶苦茶・・・滝汗になりますね。でも、面白いかも・・・笑笑？。 (2019年3月16日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - アクアさん» あらま、ご指摘ありがとうございます！ (2018年9月23日 6時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 253話の次が524話になってます。 (2018年9月23日 1時) (レス) id: 1dd44e4edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年8月10日 19時
