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声が出たら視界も元に戻っていく。
目の中に光が戻ってきて、痛みで朦朧としていた意識が覚醒していく。
ゆっくりと瞼を開けて、私は上体を起こした。……私。生きてる？
「げほっ、げほっ」
激しい痛みで咳き込んでから、私は鎖骨辺りに指先で触れてみた。
触れた所はずきりと痛んだが、それ以外に何かが手からポロポロと零れ落ちる。
鎖の破片と、それから、綺麗な黄色い鉱石の欠片？
「あ……」
ぽとりと胸元から落ちたものを見て、私は目を見張った。
……銀の台座の上にある、石礫によって欠けてしまった、美しい宝石。
……それは晴のリング。お母さんの貸してくれた、婚約指輪だ。
この指輪が、私を守ってくれたのか。
「お母さん……ありがとう」
皆で戦ってるって、ほんとなんだね。ベタで王道な展開だけど、だからこそ、周りの人達の想いが伝わってくる。
ツナ先輩も昔、白蘭おじ様との戦いで、ランチアさんからもらったリングに命を救われた過去があるらしい。
お揃いだな、と思いつつ、私はリングをサマーコートのポケットに仕舞う＿＿＿＿周囲はどうなっている？
「お兄ちゃん、お父さ、じゃなくてツナ先輩……！ 大丈夫ですか……ゴホッ」
大きな瓦礫の数々と、もうもうと立ち込める煙のせいで、辺りが良く見えない。
でも、周囲に感じる禍々しい気配でわかる。……【
でも、お兄ちゃんたちの炎が感じられないのはなんで？ 私の炎供給が止まってしまったから？
それとも……と、そこまで考えたところで、私は蒼白になった。
「いや……！！」
慌てて立ち上がり、私は瓦礫の中を探し回る。
しかしその途中でシャンデリアにけつまずいて、私は無様にもその場で転んでしまった。
いたた、と呟きながら体を起こそうとして……硬直する。
目の前に倒れていたのは、お兄ちゃんだった。
「お、にいちゃん……？」
真っ青になって、慌てて彼の上にある岩をどかしていく。口元に手を当てたら、僅かながら息があった。
そこまでの怪我をしているわけでもなさそうだ。ひとまずは安心か。
……いや、まだ、ツナ先輩が。
「ツナ先輩！」
彼は、振り返ったところにいた。くずれた壁のそばに倒れていた。
私はまた立ち上がり、慌ててその場へと向かう。
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やっさん - さにー☆彡さん» 質問ですが、エピローグの後で、墓参りをしている人物とお墓に眠っている人物は、何者なのでしょうか？大空の王、逆行シリーズを最新更新まで、読みましたが、？です汗。 (2019年4月14日 11時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - さにー☆彡さん» 大空の姫、タイムスリップ、完結面白かった♪♪。しかし、謎を残したまま・・・。余談ですが、確かに、ボンゴレが、文スト・スカーレッド・バレットシリーズに、乱入すれば、物語が滅茶苦茶・・・滝汗になりますね。でも、面白いかも・・・笑笑？。 (2019年3月16日 9時) (携帯から) (レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - アクアさん» あらま、ご指摘ありがとうございます！ (2018年9月23日 6時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
アクア(プロフ) - 253話の次が524話になってます。 (2018年9月23日 1時) (レス) id: 1dd44e4edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2018年8月10日 19時
