インタールード ページ45
＿＿＿＿何かが、引っ掛かる。
友香は口元に手を当て、目を閉じた。
たしかに大きなイレギュラーは四つである。しかし、その中でも気になるのは二点。
雲雀Aの不在と、田沢光貞の存在。
家綱と友香の存在は、『一回目の世界』の沢田綱吉と沢田京子が原因だと考えれば、多少の説明がつく。
白蘭は、友香の存在がパラレルワールドになかった、と言っていた。
ということはつまり、京子が『生まれ変わった』からこそ――器として生まれたのが『笹川友香』であったと考えることができる。
しかし、田沢光貞と雲雀Aはどうだ。
そもそも、田沢家などという分家は『一回目』には存在していなかった。
初代ボンゴレの何番目かの子どもがおこした家系だと聞いたが――。
そこでふと、友香は目を開き、そして雲雀を見た。
気になることができたからだ。
「あの、恭弥さん。Aちゃんはこの世界はいないですけど、
ヴェーネレ家は、どうだったんですか」
今まで、つまらなさそうな顔をして、雲のハーフボンゴレリングをいじっていた雲雀が、友香を見返した。
そしてその青灰色の目を細め、
「なかったよ」
端的に言った。
友香は、今度こそ目を見開いた。
そんな、まさか。……ヴェーネレ家が存在しない？
イタリアの古き天才一族――世界の基盤たるトゥリニセッテに準ずる力、社会の基盤の一画――“叡智”をつかさどる一族が。
“縦軸”をつかさどるボンゴレに寄り添う、『
存在しない、だなんて――。
「……僕がこの世界で初めて意識を取り戻したのは、黒曜ランドのあの日だ」
「たしか、骸さんと、ツっく――主人が初めて戦ったっていう」
「時間はなかったけど、すぐに調べさせたさ。あの子のことだからね。
けれどなかった、その痕跡すら。
なら、初めからこの世界ではヴェーネレ家なんてものは存在しなかったと解釈すべきだ」
どくん。
心臓の音が大きく、跳ねる。耳の近くで鼓動が鳴っている気がする。
急激に嫌な予感がした。
「そう」
雲雀がその双眸に、鋭い殺気を宿らせる。
獰猛な獣よりもなお、冷たく研ぎ澄まされた殺気を。
「あの男も……アルベルト・ル・ヴェーネレもね」
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さにー☆彡(プロフ) - みっきーさん» あわわわ……………ずっと死んでいて申し訳ない………もしかしたら復活するかもなので リボーンの時をお待ちくださると嬉しいです…… (11月12日 17時) (
レス) id: 9e23474db1 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - この作品が好きすぎてもう何周目か分かりません笑 作者様のペースで構いませんのでいつか更新お待ちしております*ˊᵕˋ* (11月10日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - はじめまして。この作品1日で読んじゃいました。続編楽しみにしています！作者様のペースで頑張ってください！ (2023年1月18日 23時) (レス) @page50 id: 67498ba261 (このIDを非表示/違反報告)
ラウル - 続編があるのか？！この話すごきだから楽しみしている。頑張ってほしい (2022年10月17日 20時) (レス) @page50 id: 33b2563cc3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» もう、続編が、ないのかと、半分諦めていましたが、まだ続きが、あるのですね。まだ、時間が、必要かもしれませんが、楽しみに待っています(^^♪。 (2022年9月11日 23時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2020年1月30日 8時
