インタールード ページ42
視界が真っ赤になり、真っ暗になり、ああ私死んだんだ――と認識したところで、友香はふと違和感を覚えた。
死んだのならば、何故、思考を続けることができるのか。
ぎゃあ、ぎゃあ、と耳のそばで誰かが泣く声がする。これは一体、誰の声だろう。ぎゃあ、ぎゃあ。重なる声。二つの声が泣いている。
(視界が、霞む……)
なぜか目が開く。けれど、よく見えない。
なぜかあまり動かない首を動かして、手を動かして、自分の手が何か柔らかいものに当たるのがわかった。
これは何？ そう思って、横を向いて、未だ霞がかる視界に“それ”を入れて……彼女は心の中で息を呑んだ。
直感的に悟った。“二度目”だからこそ、わかる。彼女の隣にいるのは。
(お兄ちゃん……！)
果たして、その柔らかい何かとは、笹川了平だった。白い布に包まれ、元気な産声を上げている。
ああ、なら、彼の泣き声に重なって響く声は。
(私のもの、だよね)
彼女は理解した。自分がまた、『笹川友香』として、笹川了平の双子の妹に生まれたこと。 かつての世界で、志半ばで死んだこと。
そしてまた、何もかもが“始まった”ということ＿＿＿＿。
(待ってて、ツっ君。私、今度こそ必ず、あなたを見つけて、助けてみせるから……っ！)
＊
＿＿＿＿そうして、月日は過ぎ、友香は……否、京子は、運命の再会を果たすことになる。
『二度目』の世界で、彼は“そこ”にはいなかった。しかし、『三度目』の今、やっと見つけた。
時を超え、世界を超え、生を超え死を超え探し求めていた魂を。大空を。
「はじめまして、えーと……おれはさわだいえつな。
からだがよわいからあんまりながくはあそべないけど、これからよろしく」
＿＿＿＿果たして、彼はそこにいた。
かつての沢田家綱は、“彼”ではなかった。
しかし、この蜂蜜色の目の奥に煌々と燃える、オレンジの炎は。
「……よろしくね、いっくん」
彼女は差し出された手を取り、微笑んだ。
いつか『その時』が来たら、必ず共にかの世界に戻るという覚悟を、胸に秘めて。
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さにー☆彡(プロフ) - みっきーさん» あわわわ……………ずっと死んでいて申し訳ない………もしかしたら復活するかもなので リボーンの時をお待ちくださると嬉しいです…… (11月12日 17時) (
レス) id: 9e23474db1 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - この作品が好きすぎてもう何周目か分かりません笑 作者様のペースで構いませんのでいつか更新お待ちしております*ˊᵕˋ* (11月10日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - はじめまして。この作品1日で読んじゃいました。続編楽しみにしています！作者様のペースで頑張ってください！ (2023年1月18日 23時) (レス) @page50 id: 67498ba261 (このIDを非表示/違反報告)
ラウル - 続編があるのか？！この話すごきだから楽しみしている。頑張ってほしい (2022年10月17日 20時) (レス) @page50 id: 33b2563cc3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» もう、続編が、ないのかと、半分諦めていましたが、まだ続きが、あるのですね。まだ、時間が、必要かもしれませんが、楽しみに待っています(^^♪。 (2022年9月11日 23時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2020年1月30日 8時
