2 【NOside】 ページ4
＊
霧の真6弔花……トリカブト。
彼が自陣営の光貞と交戦し始めたのを見て、友香は軽く眉を寄せる。
……ミルフィオーレにおいて“実際に存在する”と名言できる幹部は雷と霧を除いて4人しかいない。晴のデイジー、雨のブルーベル、嵐のザクロ、そして雲の桔梗。
雷のGHOSTは基本的には『居てはならないもの』であり、トリカブトは即身仏などの『器』を利用したある意味の“兵器”だ。
「危なげなく戦ってるね、ミツ君は」
「ボンゴレ匣も持っているし、彼の戦闘能力があればうまく切り抜けられる」
スパナと入江の話を注意深く聞きつつ、友香は光貞の動きに注意深く目をくばっていた。
光貞は、自身の攻撃によって高層ビルの側面に叩きつけられたトリカブトの本体を冷たく見下ろしている。
冷徹な瞳は何を見ているのか＿＿＿＿全身に殺気を漲らせたまま、彼は何かを待っているように友香には見えた。
軽く息をついて、顔にかかった髪を耳にかける。そこでようやく、自分が汗をかいていることに気がついた。
……暑さに、ではない。疲労による発汗。
「友香ちゃん、大丈夫かい？」
「大丈夫です」
友香は気丈に笑ってみせるが、入江の表情はすぐれなかった。生命エネルギーを垂れ流し、じわじわと衰弱している自分を心配しつつ、勝負の行方を憂いていることがよくわかった。
＿＿＿＿晴のデイジー。驚異的な“活性”の炎持ち主だ、と“以前彼から”聞いたことがあった。
自分の炎が、彼より長く続くとは到底思えない。
「ほんとに、平気です。心配しないで」
……だが。それとこれとは話は別だ。
この勝負がどんな道を辿ろうとも、初めから友香の目的はただ一つ＿＿＿＿“彼”を救うための情報収集だ。
疲労を感じないのは脳内麻薬が出ているからだろう。少なくともしばらくはこの状態を続けなければ、なんの訓練も積んでいないこの身体は、すぐに意識を手放してしまう。
「っ、ミツ君！」
友香の言葉にぎこちなく微笑みながら頷き、顔を上げた入江が、刹那、顔を青ざめさせ、叫んだ。
トリカブトのウミヘビが、光貞を取り囲むように方眼のような檻を築き、そして一気に中心にいる彼を屠らんと、収束していく。
友香は、唾を飲み下す。
(＿＿＿＿ここ。見逃しちゃ、ダメ！)
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さにー☆彡(プロフ) - みっきーさん» あわわわ……………ずっと死んでいて申し訳ない………もしかしたら復活するかもなので リボーンの時をお待ちくださると嬉しいです…… (11月12日 17時) (
レス) id: 9e23474db1 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - この作品が好きすぎてもう何周目か分かりません笑 作者様のペースで構いませんのでいつか更新お待ちしております*ˊᵕˋ* (11月10日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - はじめまして。この作品1日で読んじゃいました。続編楽しみにしています！作者様のペースで頑張ってください！ (2023年1月18日 23時) (レス) @page50 id: 67498ba261 (このIDを非表示/違反報告)
ラウル - 続編があるのか？！この話すごきだから楽しみしている。頑張ってほしい (2022年10月17日 20時) (レス) @page50 id: 33b2563cc3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» もう、続編が、ないのかと、半分諦めていましたが、まだ続きが、あるのですね。まだ、時間が、必要かもしれませんが、楽しみに待っています(^^♪。 (2022年9月11日 23時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2020年1月30日 8時
