インタールード ページ28
＿＿＿＿おぎゃあ、おぎゃあ。
それはまるで怪獣の鳴き声だ。
耳のすぐそこから聞こえてくる悲鳴のような泣き声で、彼女は目を覚ました。
ぼんやりとする思考の中で、いったい自分の身に何が起きたのだろうかと考える。
そして彼女＿＿ドン・ボンゴレ夫人沢田京子＿＿は、自分が何をしにここにいるのか、
何をしようとしていたのかを思い出した。
(そうだ、私、あの人を……ツっ君を助けるために、別の世界に行くことにしたんだ)
暗殺未遂に遭い、未だ眠り続ける彼が起きないのは、中身が……魂がどこか別の世界に行ってしまっているからだという話だ。
ならば誰かが迎えに行かねば帰ってこない。
だからこその、彼女の役割だった。この世界のどこかにいる、京子の沢田綱吉の魂を連れて帰ること。だから彼女はここに新たに生まれてきた。
……異なる世界への道を開いたのは白蘭だ。
そして、京子がうまくいっていない時は、サポートのために、最悪前雲の守護者である雲雀も送ってくれるのだと聞いた。
夫と共に並中生であった彼女にとって雲雀は、夫の部下でありいずれ姻戚になる人間だという前に、『最強』の代名詞のような存在だった。
だからこそ彼の助力が得られるかもしれないと思うと同時に、こうも思った。
雲雀さんに迷惑をかけられない。自分だけで彼を連れ帰ってみせる、と。
＊
＿＿＿＿しかし蓋を開けてみると、事態は彼女が考えていたよりも遥かに複雑を極めていた。
まずはじめに。彼女の魂が憑依した先は、『笹川友香』という存在だった。
笹川了平の双子の妹であり、笹川京子の実の姉。彼女の世界にはいなかった存在だ。
だからこそ憑依したのか、魂だけが疑似転生したのかはわからない。
しかし、『笹川友香』として十年以上生きてきて、一つだけ確かなことが言えた。
＿＿＿＿ここに彼女の『沢田綱吉』はいない。
それどころか、新しい世界で生きて十年以上が経って中学生になっても、雲雀の魂の居所すらつかめなかった。
たしかに『笹川友香』と同じような存在として『沢田家綱』と『田沢光貞』がいた。『笹川友香』と同様、二人とも彼女の知らない存在だ。
しかし彼らはいずれも彼女の『沢田綱吉』ではなかった。
世界や時を超えたことによって記憶がなくなったかと思ったが、それは違うようだった。
わかるのだ。目の前で言葉を交わし、目を見れば。
(彼らは私のツっ君じゃない)
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さにー☆彡(プロフ) - みっきーさん» あわわわ……………ずっと死んでいて申し訳ない………もしかしたら復活するかもなので リボーンの時をお待ちくださると嬉しいです…… (11月12日 17時) (
レス) id: 9e23474db1 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - この作品が好きすぎてもう何周目か分かりません笑 作者様のペースで構いませんのでいつか更新お待ちしております*ˊᵕˋ* (11月10日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - はじめまして。この作品1日で読んじゃいました。続編楽しみにしています！作者様のペースで頑張ってください！ (2023年1月18日 23時) (レス) @page50 id: 67498ba261 (このIDを非表示/違反報告)
ラウル - 続編があるのか？！この話すごきだから楽しみしている。頑張ってほしい (2022年10月17日 20時) (レス) @page50 id: 33b2563cc3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» もう、続編が、ないのかと、半分諦めていましたが、まだ続きが、あるのですね。まだ、時間が、必要かもしれませんが、楽しみに待っています(^^♪。 (2022年9月11日 23時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2020年1月30日 8時
