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ギイン！！
鈍い音が、重い響きを伴って耳朶を打つ。三叉の槍と、それを受け止める白蘭の得物がぶつかる音だ。
上がる火柱、灼熱の蓮華。骸の幻術は本気そのものだ。
「それにしても骸クン、君がここに来るとはね♪ ボクは君は光貞クンには手を貸さないんだと思ってたよ」
「もちろんこちらとしてもも手を貸すつもりはありませんでしたよ。ですがまあこちらにも色々ありましてね。
それに、僕以外の人間が世界を取るなど面白くない。
もろもろを天秤にかけた結果とだけ言っておきましょう……かッ！」
ドンッ。腹の底に響く轟音とともに、もう一度火柱が生まれる。
白蘭はそれをあっさりと避けると、相変わらずすごい幻術だね、と間延びした感想を述べた。
「どういうつもりだ、六道骸……！」
「気持ちはわかるが今は逃げようぜっ、ミツ！ ほら、ツナも速く走るのな！」
骸と白蘭が戦っているのを振り返りながら低い声でつぶやくミツ君の肩を、素早く山本が叩く。
ミツ君は不機嫌な表情を変えないまま「すまない」と言うと、正面に視線を戻した。
ツナもようやく我に返ったようで、青いからながらも山本とミツ君に続いて走り出した。
(俺も行かないと……)
俺の肩を支えてくれていた了平に、あまり負担をかけないような体勢に変える。
大丈夫、まだいける。そこまでしんどくはない。
「ツ……いっくん、大丈夫！？」
「友香」
京子。そう呼びたいのをこらえて、“今”の彼女の名を呼ぶ。
それを聞いて、彼女は泣き笑いのような表情になった。
……ああ、変わってないな。綺麗だけれど強い笑顔だ。もっと早くに気付いてもよさそうなものを。
ごめんな、京子。俺の愛する奥さん。
「いっくん、走れる？ お兄ちゃんお願い、いっくんをしっかり支えてあげてね……！」
「……極限、わかっている！！」
秘密の多い双子の妹に、いろいろと質したいこともあったろうに、了平は全て飲みこんで力強く応えた。
頼もしいな、と思う。
“この世界”では俺の太陽ではないけれど、了平は誰より頼れる、かっこいい親友だ。
「いいですか。必ず大空のアルコバレーノを守り抜きなさい。絶対にこの男には渡してはいけない」
闘いながら叫ぶ骸の声が聞こえる。
“前”の時のように、特定の相手に投げかけた言葉ではないその声に、俺は心の中で頷いた。
(わかってるさ。必ず守るよ)
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さにー☆彡(プロフ) - みっきーさん» あわわわ……………ずっと死んでいて申し訳ない………もしかしたら復活するかもなので リボーンの時をお待ちくださると嬉しいです…… (11月12日 17時) (
レス) id: 9e23474db1 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - この作品が好きすぎてもう何周目か分かりません笑 作者様のペースで構いませんのでいつか更新お待ちしております*ˊᵕˋ* (11月10日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - はじめまして。この作品1日で読んじゃいました。続編楽しみにしています！作者様のペースで頑張ってください！ (2023年1月18日 23時) (レス) @page50 id: 67498ba261 (このIDを非表示/違反報告)
ラウル - 続編があるのか？！この話すごきだから楽しみしている。頑張ってほしい (2022年10月17日 20時) (レス) @page50 id: 33b2563cc3 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - さにー☆彡さん» もう、続編が、ないのかと、半分諦めていましたが、まだ続きが、あるのですね。まだ、時間が、必要かもしれませんが、楽しみに待っています(^^♪。 (2022年9月11日 23時) (レス) id: a424e1a16c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さにー☆彡
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2020年1月30日 8時
