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恋愛対象？１ ページ10

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中原side


研究生の中で、というかボイメンの中で唯一女の人のAちゃん。

ファンの子たちに攻撃されないかなぁって最初のうちは思ってた。

Aちゃんならその人たちガン飛ばして怖がらせそうだよねーってじゅっきーが言ってたけど。


「どーもー。一週間ぶりみんな元気してたーぁ？」

『きゃー！』


Aちゃんのキャラクターのせいか、ファンに人気だった。

Aちゃんの外見に、初めて見たファンの子たちは固まってたりしてたけど、今ではすっかりAちゃんにメロメロ。

Aちゃんがファンにやっかまれない原因として、俺らと年が離れてるってのがあげられるかな。

俺らガキ過ぎて恋愛対象に見られないし、ファンの子たちもそこを安心してるんだと思う。

やきもちをやかない。


「いっぱいれんしゅーしたから見てってよ」


俺たちの曲、Aちゃんが入ってフォーメーションが変わったりした。

歌もダンスも何曲も一気に覚えてAちゃんは素直にすごい。

てか歌がマジでうまい。

力強い。

さすが元ヤン。


「そーた！」


あれ？

ぼーっとしてたらラストのとこ、Aちゃんと頭ごっちんした。

いった！


奏「なにやっとるん！ええとこ！」

「知らねぇ聡太が突っ込んできた」


Aちゃんもおでこを押さえながら。


中「ごめん距離感ミスった」

『大丈夫ー？』


客席からそんな声が聞こえたから、


中「大丈夫でーす」

「わたしはめっちゃ痛いでーす」

中「ごめんごめん。あとで冷やそうね」

神「そーたやさしー」

中「今日はAちゃんにデレデレになろ」

「え、むり」


拒否られた。


俺の精いっぱいの好意を。


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