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大人の味１ ページ6

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＊たかくんがお酒飲んでるよ！＊



ヒロインside


ショッピングモールに行ったついで、雑貨屋が目に留まった。

ちょっと寄っていい？とたかに言ったら、ん、と返事されたので中を見ていくことに。


「靴下おもしろい。ソースだって」

「ラーメンもあるな」

「大阪のおばちゃんなんてある」

「Aやってババアやん」

「うっせガキが」


たかとは一番軽口を叩ける仲。

てか、年上だからってすぐババアって言ってくんの！

失礼すぎ。


「俺はガキやないですー」

「酒飲めるようになってから言いな」


めっちゃ萎えたー。

かえろかえろ。


初めて来たショッピングモールは方向がわからない。

行こうとしたら腕を掴まれた。


「こっちやて」


うわ、びっくりした。


「だって名古屋わかんない」

「やったら俺の後ろついてくりゃええの」


年下のくせに偉そうにしてわたしの前を歩く。

あ、新しい下着欲しいなぁ。


「ほれ、よそ見すんな」

「いつまで手ぇつないでんの？」

「いつの間にかいなくなられたら困る。あと材料半分おまえ持ってんやし、それないと作れへん」


材料―――夕飯の。

今日は名古屋に泊まりってなって、ホテルを探してたんだけど。


「やったら俺んち来ればええやん。ホテル代も浮くし」


そんな感じでたかんち泊まりになった。

メンバーの家お泊りって初めてだよ。


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