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嫉妬 ページ20

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三隅side


一期生といるAちゃんは、俺らに見せない顔をしていた。

他のメンバーも気づいたみたいで、みんな元気ない。


三「Aちゃんは大人の人が好きなの？」


Aちゃんに訊いたら、みんなよく訊いた、みたいな顔してた。


「そういうわけじゃないけど…なに？」

三「先輩と楽しそうにしてたから」

「久しぶりだったしね。どしたやきもち？」


あ、バレた。


清「みかやなくてもやいちゃうよ？」

「一期生ともなにもないのでご心配なく」

松「Aちゃんって好きな人いるの？」

「いない」

匠「俺と付き合ってるんだもんね」

米「いないの？いいって思える人も？」


たくみくん、安定のスルーされスキル。


「逆にみんなはこの忙しいのに好きな人作る時間あるの？」


同じグループにいれば時間なんて作らなくてもね。

あ、俺はAちゃんにそういう感情とかないけど、たぶんAちゃんと付き合いたいって思ってる人たちいるからさ。


横「わかった俺と付き合って？」

「なにもわかってないね。そういうとこ嫌いじゃないよ」

神「トウキョウメンバーにだけ甘くない？」

「そんなことないよ。なんだよ陸人おいで」

神「わー」

中「わー」

「そうりく仲良しね」


俺たちとAちゃんの関係性って言ったらやっぱり同じグループの仲間が適当なんだけど。

それ以外の、それ以上のことを求めたい人たちもいるわけで。

だけどAちゃんはまったくその気がない。

年齢的な部分もある。


寺「Aちゃん、好きだよ」

「らいたん天使」


頼我くんにはぐしてる。

こういうコミュニケーション、簡単にとってくるようになったな。

加入してからだいぶ丸くなって、接しやすくなった。

それでAちゃんに惚れちゃうなんてパターンも。


三「Aちゃん」

「ん？どしたみか」

三「俺たちのことずっとかわいがってね」


そのときの、くしゃっとした笑顔。


「とーぜんじゃん」


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