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東京までは ページ15

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横山side


裏口で待ってたら、せつらくんがAちゃんを連れてやってきた。

東京メンバーだけ先に帰宅。

明日学校ある…だるい。


匠「うわわAちゃん大丈夫？？」

北「寝起きってこともあって足元おぼつかんから、ちゃんと見ててやり頼むで？」


せつらくんは俺らを見回した。


匠「ほーらせつらくん、パース」

北「とーい、頼むわ」

横「うい」


まぁ、そうなると思ったけどね。


匠「えーなんでー」

松「Aちゃーん」


２人がうるさいけど無視。


横「Aちゃん歩ける？俺が支えてあげるからね」

「高校生に甘えるわけには」

横「いいからいいから。車乗って」



駅まで車で移動して、新幹線乗り場へ向かう。



「といちゃんおててつなぐ」

横「なにそれ可愛い。いーよ」


Aちゃんと手がつながる。

いいだろー。

相当疲れてんだなー、Aちゃん。

俺がもっと大人だったら、かっこよくできたのに。


(年齢差７歳かー)



新幹線の席も隣。

Aちゃん、窓際に座った瞬間寝ちゃった。

俺も疲れたし、東京着くまで寝てよう。


「いたっ！」


ごちっと音がして、Aちゃんが窓に頭をぶつけてた。


「頭割れる窓割れる…」


こないだも聡太くんとごっつんこしてたし。

Aちゃんの細胞死にまくりじゃん。


「こっちよっかかんなよ」


Aちゃんの頭を、自分の方に引き寄せた。

ひえー、恥ずかしい。

俺かっこいい！


「…とーいあったかい」

「ん、寝ちゃいな」

「んー、ごめん」

「なんで謝んの？いいっていいって」


むしろ俺役得だしね。


肩に、Aちゃんの感触。

幸せの重み。

俺もAちゃんの頭に寄り添って。

２人で仲良く、夢の中。


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