やっと会えたね ページ8
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野鴨の東京公演が終わって、少年たちは明日が休演日。
こっそり舞台を見に来てくれた藤ヶ谷くんに、車でお持ち帰りされた。
「助手席に乗るの久しぶりです」
藤「ほんとにね。会いたかったよ」
わたしたちは体の関係のはずなのに。
ちょいちょい恋人みたいなこと言ってくるね。
「わたしも、会いたかったです」
藤「今日はAをどうしてやろうかなぁ」
藤ヶ谷くんの横顔かっこいいな…。
どうされちゃうんだろうなぁ。
たくさん愛してほしいなぁ。
赤信号で止まったら、手を握られた。
じっと見つめられて。
キスしたくなっちゃうじゃん。
次の赤信号ではわたしから、藤ヶ谷くんに抱きついた。
シートベルトのせいで片腕だけだけど。
藤ヶ谷くんは笑って。
藤「早くAんち着かないかな」
「我慢してるんですか?」
藤「そうだよ。どれだけ我慢してたと思ってるの?」
9月に入ってからはまだしてないね。
藤「今日は溜まってるからよろしくね」
意地悪な笑み。
ああ、藤ヶ谷くんだなぁ。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年9月20日 15時