手をつないで ページ33
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太輔くんちにお泊まり。
太輔くんのベッド、ふかふか…。
いつもきゅっと身を寄せ合って寝てるの。
だけど今日は、手をつながれた。
??
藤「俺手ぇつないで寝るの好きなんだよね」
「そうなの?」
藤「どっか触れ合ってたい。
抱き合いながら寝るのもいいけどさ、たまにはよくない?」
「…ふふっ」
お互いの手をにぎにぎ。
つないでる手のひらが熱い。
藤「Aって手ぇちっちゃいよね」
「そうかな?」
藤「俺からしたらちっちゃい」
「そりゃあね。そうやって女の子口説いてるんだ」
藤「あはっ。もうAしか口説かないよ」
「口説いたら浮気だ」
藤「浮気しない。Aもしちゃダメだよ。
俺独占欲強いからね」
「…ふふふ」
藤「なんで笑ってんの?」
「付き合ってから、
太輔くんの可愛いとこいっぱい知れてるなぁって思って」
藤「…可愛さなんて出してないけど?」
「可愛い、なんか」
藤「大人をからかうな」
「ふふっ。可愛いよ」
藤「あー、ドツボにハマってる?」
「大好きだよ」
藤「今日はAが攻めてるな」
「日頃の仕返し」
藤「もっとひどいことされるかもしれないよ?」
「すぐそう言うんだから」
藤「ははっ。A好きだよ」
好き、だよ。
太輔くんはかっこいいから、モテモテだろうけど。
つないでる手を、離さないでね。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年9月20日 15時