HiHiの問題児。３ (ページ8)

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Distance ページ8

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翌日の夜だった。

のえるからラインが来た。

川『体調大丈夫？』

ブログ読んでくれたのかな。

向こうは今、朝、かな。

『うん。心配してくれてありがとう。
今日はだいぶ落ち着いてたよ』

川『無理しちゃダメだからね。日本も暑い？』

『めっちゃ暑い！でもそっちの方が暑そう』

川『ヤバい暑いよ』

『のえるたちも気をつけて～』

他愛ない会話。

それで終わると思ってた。

川『もし俺が日本にいたらさ。
浮所と俺どっちに連絡してた？』

不意に核心を突く質問にドキッとした。

のえるが日本にいたら…。

自分のピンチに、無意識に呼んでしまうのは？

年上ののえるか、年下の浮所か。

どっちを選ぶのだろうと、頭の中でシュミレーションする。

川『ごめん、困らせたか』

『んーん、真剣に考えちゃった』

たぶん―――のえるじゃないかな。

昨日浮所がすごく良くしてくれたから、
口にはしないけれど。

ひどい女だな、わたし。

川『浮所にやきもちやいたのかも』

…やきもちから、わたしに連絡してきたんだ。

『なんで、やきもち』

レスがすぐに来なかった。

うまい答えを考えてるのかな。

川『どこでもドアがあったらよかった。
いつでもAに会えるのに』

『ね。わたしものえるに会いたいって思うときあるよ』

川『Aが困ってるときにすぐに行けないの、悔しい』

もう立派なやきもちじゃん。

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