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川「阿部くんはずるいな。Aにすぐに会うことができて」
阿「如恵留?」
川「俺はさ、通話できても直接Aに触れないんですよ」
一時帰国したあの日以来Aに触れてないし、
通話することも減ってきてる。
その想い人とやらに取られちゃったかな。
阿「如恵留は、Aのことどう思ってるの?」
俺はAを、どう思ってる?
なんとなく胸の中にある気持ち。
川「これが恋愛感情なのかどうかわかりませんけど、
一時帰国した日、真っ先にAに会いに行きました。
帰国前日にはAの家に泊まって、めちゃくちゃ抱きました」
阿「…」
川「久しぶりに会えたからそういうことをしたのかも。
日本で活動を続けてたらそうならなかったかも。
わかんないですけどね」
この愛しさの正体はなんなんだろうね。
俺はAにいつでも会える状況の阿部くんが
羨ましくてしょうがないよ。
川「日本に帰国できて、そのときもまだAがフリーだったら、
付き合ってって言いますよ」
阿部くんがフッてしまった傷心のマドンナを。
俺が奪い取ります。
阿「…俺は、Aには幸せになってほしいって思ってる。
Aを幸せにするのが俺のよく知る人物であるなら、
応援したいな」
なんか、Aをフッた阿部くんに
励まされるって変な感じだけど。
あーあ、阿部くんに俺の気持ち、バレちゃったや。
これは牽制のつもりもあったのかもしれないな。
たとえもし、Aがまた阿部くんを好きになっても
―――俺のだから取ったりしないでね。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時