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お仕事だから撮影はちゃんとこなして。


あっという間に終了した。


っていっても、開始時間が遅かったから、もう夜なんだけどね。









『今日花火大会あるんだよ』


「ほんとですか?」









スタッフさんが教えてくれた。









『よかったら屋上で2人で見てきなよ』









花火…見たい。


忙しくて見に行く余裕なんてなかった。









北「せっかくだからこのまま浴衣着てていいっすか?
汚さないんで」


『大丈夫ですよ』


北「っしゃ。A、行こう」









浴衣で花火なんて何年ぶりだろう。


途中自販機で缶ビールを購入して屋上へ。


椅子に座って花火が始まるのを待つ。


観覧スポットは花火を見る人たちで混雑しているだろうけど、
こうしてゆっくり特等席で見られるなんて嬉しい。









「「かんぱーい」」









北山くんと缶を合わせて煽る。


仕事のあとのビールだー。


今日はごほうびが多いな。









空が明るくなり、1発目が上がった。









北「お、始まった」


「わぁ」









どんどん打ち上げられていく花火。


綺麗だし、この場所とっても見やすい。


ビール飲みながら花火見てるなんて贅沢な時間。


夢心地で花火を眺める。




と、北山くんに手をつながれた。


雰囲気作ってきてるなぁ。


ま、いっか。


頭ふわふわして、拒む気になれないの。









空に絶え間なく花火が上がり続ける。


クライマックスだ。


バンバンと弾ける花火の音。


ぼーっとしている頭。









北「A」









体が触れて、唇も触れた。


なんにも、考えらんない。


北山くんに腕を掴まれて、キスを続けてる。


この夢見心地を、覚まされたくない。




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.→←浴衣で花火



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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時

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