HiHiでよかった ページ42
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休憩一緒に行こうって優斗に誘われて、近くのカフェに入った。
優斗と2人きりってなにげに久しぶりかもね。
優斗って喋りが得意なのか全然会話途切れないし、
かと言って気を遣われてる感じもない。
こっちも気楽に話せる。
「ジャニーズに入ってよかったわ」
高「どうした急に」
「なんかちょっと思い出したことがあってね。
つまんない話聞いてくれる?」
高「おお、聞く聞く」
わざわざ身を乗り出してくれた。
「高校のときも、ね、仲良しグループが6人組だったのよ。
グループで行動しているときは楽しくて、
わたしたち仲良しだなぁって嬉しく思ってた。
でも、わたしと2人きりになると、
気まずくなられたりすることがあったんだ。
グループで遊ぼうって話が出たときも、
全員での都合がつかなくて、
わたしと2人だけで遊ぶ?
って誘ったらうまく断られたこともあって。
グループでいるときは見えなかったけど、
わたしはみんなに好かれてないんだぁって、落ち込んだ。
それから、人付き合いがめんどくさくなっちゃった。
そのぶん勉強やローラーの練習に時間をあてれたんだけど。
ジャニーズに入って、HiHiに所属することになって、
うまくやれるか不安だったんだ。
特にわたしだけ女だったし。
でもみんな、わたしと2人きりになっても、
変わらず接してくれた。
わたしたちは友達とはちょっと違うけど、
求めてた友情ってこんな感じなんだなって思ったよ」
わたしはもう学生ではないけれど、今青春してるなって思うもん。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時