おちてく ページ1
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藤『これからAんち行ってもいい?』
『どうぞ、お待ちしてます』
藤『車なんだけどこないだの駐車場停めて平気?』
『はい、大丈夫です』
藤ヶ谷くんと会うのは定番になってきていた。
来る前にシャワー浴びとこ。
うちに来るってことは、そういうことだから。
もう関係が成立してるなぁ。
ピンポン、とチャイムが鳴った。
ドアを開けると、変装してる藤ヶ谷くん。
藤「よっ」
「お疲れさまです」
藤ヶ谷くんを家に上げる。
「なにか飲みますか?宅飲みしないんであんまりないですけど」
藤「一杯だけもらおうかな。Aも飲むだろ」
「じゃあご一緒して」
藤ヶ谷くんにくつろいでもらってる間、
グラスに氷を入れて缶チューハイを注ぐ。
「どうぞ」
藤「なんかAに晩酌してもらうのいいな」
「ははっ、いつでもしますよ」
藤「今度はもっと早い時間に来て、Aの手料理食べながら飲みたい」
「いいですねぇ、はりきっちゃいます」
乾杯してお酒を飲む。
おつまみ用意してダラダラって感じじゃないな。
行為をするまでのワンクッション。
だってほら、グラスが空になったら、すぐにキスされたもの。
「テレビで藤ヶ谷くん見るたび」
藤「ん?」
「えっちな気分になっちゃってました」
藤「…ふっ」
髪をかきあげられながら頬に触れられて。
藤「Aもそんなこと思っちゃうんだ」
「藤ヶ谷くんのせいですよ」
藤「イメージ変わっちゃうな」
「…そんな女の子は嫌ですか?」
わたしは武器をわかってるから。
うるうると顔を覗き込めばイチコロでしょう?
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時