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Aside




3日間のアメリカ滞在が終わり、日本に帰国した。


トラジャのみんなが元気そうにやってるのを見れただけでも行った甲斐があった。


もうまとまった休みの見込みがないから、トラジャが帰国するまで会えないかも…。


それはちょっと、さみしいな。




最後にレッスンに行く前のメンバーとハグを交わし、羽田空港に戻ってきた。


こっちもう夜じゃん。


明日は仕事だし、時差ボケどうにかなるかな。




スーツケースを受け取ってゲートをくぐる。


ただいま日本。


と、わたしに向かって歩いてくる人物。









「瑞稀…?」









帽子とマスクで変装してたからぱっと見わからなかったけれど。









瑞「おかえり」


「ただいま。迎えに来てくれたの?」


瑞「そう。この飛行機だって教えてくれてたから」









わたしの手からスーツケースを奪っていく。









瑞「車で来た。Aんちまで送る」


「…うん。ありがとう」









瑞稀はふっと笑う。


この空気感、すごい落ち着くな。









「お土産買ってきたんだ。明日みんなに渡すね」


瑞「まさか弾丸でアメリカ行くとは思わなかった」


「意外とフットワーク軽いのよ」


瑞「明日仕事なんだからゆっくり休みなね」


「飛行機乗ってる間暇で寝ちゃったんだよね。今日寝れるかな」


瑞「しょうがない、明日モーニングコールしてやろう」









駐車場に停めてた車にスーツケースを積み込む。









「迎えに来てくれただけでだいぶラクだ」


瑞「俺が来なかったら電車で帰ってた?」


「そうだね。タクシーだと距離あるし」


瑞「そういうときはさ、グループラインに誰か迎えに来いって言っちゃっていいよ。
Aのためなら誰だって飛んでいくよ」


「みんな優しいじゃん」




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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年6月28日 15時

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