私と彼らの恋祭 (ページ22)

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廃止① ページ22

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生徒会狩り、廃止。

そのアナウンスは、学園中を意気消沈させた。

原因はふたつ、生徒にケガ人が出たこと、そして生徒会役員以外を狩りの対象にして陥れたこと。

その両方の該当者は、わたし。

「そんな大事にしなくても…わたしは助かったわけだし」

清「そういう問題やない。俺たちは怒っとるんや」

この件に関して一番激怒しているのは、生徒会役員だった。

いわば生徒のゲームに『乗ってやっている』わけで、発案者の無茶苦茶が逆鱗に触れた。

浦「あと、生徒会室の鍵を勝手に持ち出したのもあかんかったな。生徒会役員以外がこの部屋に入るのは禁じられとるんやし、立派な犯罪やもん」

生徒会室に押し入ってきた生徒たちは、停学処分にされた。

寺「もう生徒会狩りには付き合わない。これ以上被害者を増やしたくないからね」

横「A。おまえももっと怒っていいんだぞ」

わたしは木から足を滑らせて―――植え込みに落下した。

「骨折したわけじゃないんだし」

野「でもしばらく気ぃ失ってたんやぞ。打撲や捻挫もひどいし」

「それは確かに痛かったけど、しばらくしたら治るよ」

高「甘すぎる…俺らは責任感じてるんだよ。Aさんをケガさせてしまったことに」

みんな沈んでる。

当事者のわたしが一番けろんとしてるって。

神「とにかく生徒会狩りは廃止。これは決定事項」

それならわたしは嬉しいけども。

みんなも阻害されることなく仕事ができるし。

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