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「何で、襲撃のこと、言ってくれなかったの」
帰って早々、彼女の言葉に死柄木と黒霧が固まった。
彼女の背後には、
マスキュラーが舌鼓を打ちながら生姜焼きを食べている。
エプロンを付けている彼女を見るに、
彼女が自分で作ったのだろう。
普段なら嫉妬するところだが、
彼女に言葉に死柄木は声を詰まらせた。
反射的に、嫌われた、と思った。
「成る程、マスキュラーから聞きましたか」
黒霧が死柄木の代わりに言った。
はい、と彼女が返事をすると、食事をしていたマスキュラーが顔を上げた。
「何だ、言ってたと思ってたんだがな」
「ごうとさん、噛んでる最中に口を開いちゃだめ」
頬いっぱいに肉と米を詰め込んだマスキュラーに向かって彼女が言った。いいだろ別に、と言いながらもマスキュラーは黙々と食事を再開した。
「その、責めてるわけじゃないの。
ただ何をしようとしてるのか、知りたくて…」
マスキュラーからは襲撃の詳細な情報は得られなかった。
遊べる、の一点張りだったため、
何が目的なのかはよく分からなかった。
納得できる理由が欲しいと思っていた。
マスキュラーから視線を移し、
少し心許ない声で彼女は言った。
エプロンの腰紐をくるくる回しているのを見ると、
彼女も自分が死柄木を否定しているとは思われたくないのだろう。
少し安心して、死柄木は言った。
「将来ヒーローになる奴が、こっち側に来たら面白いだろ」
「……誰かの命を狙ってるわけではないの？」
まぁ邪魔するなら殺すけど、という返事を飲み込む。
彼女の前では猫を被っている死柄木は、
返事を曖昧に濁して答える。
「1人、狙ってるやつを捕まえたらゲーム終了だ」
ひとり、と彼女は復唱した。
「それって_____」
「秘密」
死柄木は微笑んだ。
「前回の襲撃は、確かに殺し目的だ。
でも今回は違う」
彼女は、暫く考えていたが、
分かった、と頷いた。
「それより、俺もお腹減った。飯くれ。
マスキュラーが食ってるやつより美味いの」
待ち切れない、と言わんばかりにカウンター席に座るから、
おかしくて彼女は吹き出してしまった。
「っふ、うん、まってて」
黒霧さんもいりますか、と言う答えにぜひ、と答えた。
彼女と、彼女を見詰めている死柄木を交互に見て、
黒霧も微笑んだ。
今まで死柄木の世話をしていた分、
世話をされることなど全く無かったのだろう。
手際良く食事を作る彼女を見て、ゆらりと黒霧の身体が揺れた。
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maro(プロフ) - こういう弔くんの夢小説を探していたんです......!!!見事にどっぷりハマりました👍🏻 ̖́-︎続きを気長に待ってます！！ (4月12日 14時) (
レス) id: 89c84e5ca3 (このIDを非表示/違反報告)
もあ(プロフ) - すごい考えられた話で たまげました！とむとむのこうゆうお話あまり無いのですが、どストライクすぎて何回も読ませていただきました🥰お忙しいとは思いますが、続きを楽しみにしています！ (8月16日 20時) (レス) id: 595898a75e (このIDを非表示/違反報告)
ノア - わぁぁ！めちゃくちゃ続き気になります！！夢中で読んでしまいました！笑続き待ってます！ (2022年7月13日 14時) (レス) @page44 id: da656baae2 (このIDを非表示/違反報告)
Yo - 読んでめっちゃドキドキしてました！！ゆっくりでいいので続き楽しみにしています(^^)更新頑張ってください！ (2022年3月12日 23時) (レス) @page41 id: b7d6e0178a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - えぬえさん» 返信遅れて申し訳ないです…🙇♀️ここまで至るに随分時間がかかってしまい…亀更新なのに読んでくださり感謝しかないです…！コメントは力の源…！頑張ります💪 (2022年1月1日 1時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年9月17日 10時
