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登校初日の、昼。
久しぶりの授業は、追いつこうと必死になってる内に
あっという間に過ぎていった。
一緒に食堂へ行こうというクラスメイトの誘いをやんわりと断り、彼女は相澤がいる教員室へと来ていた。
「相澤先生、」
先生達の中から相澤を見つけ、声を掛ける。
振り返って彼女に目を留まると、
相澤は廊下へと顔を出した。
「どうした？」
先日のこともあってか、
何となく気まずそうな雰囲気をしていた。
その、と彼女は暫く口籠もって居たが、
意を決した様に、相澤を真っ直ぐに見詰めた。
「私、皆に追い付きたいです」
思ってもみなかった彼女の発言に、
相澤は目を見開く。
彼女はスカートの裾を握って、
俯いて、途切れ途切れに言った。
「私、強くなりたいです。
自分の身は自分で守って、大切な人を守りたいです」
それでは駄目ですか、と彼女は言った。
『ヒーローになりたいなんて思ったことない』って言った私に、そんな資格はありませんか。
「先生、私どうすればいいですか」
「…………放課後、体操着に着替えて来い」
長い沈黙の後、相澤は言った。
彼女が顔を上げると、
相澤は微笑んでいた。
思ってもいない彼女の『成長』を、
祝福するかの様な、優しい表情で。
・
相澤との会話の後、
彼女は校舎裏の物陰でゆっくりとサンドイッチを食んでいた。
此処なら誰も来ない。
涼しい風が吹いて、髪がなびいた。
「______Aちゃん、」
振り向くと、女子生徒が立っていた。
確か、普通科の。
ぼんやりと思い出せる程度の女子生徒に、
彼女は目を細めて、微笑んだ。
「元気にしてた？」
「もちろん」
女子生徒は、彼女の横に腰を下ろして、
にこにこと笑っている。
彼女は女子生徒の肩にもたれかかって、
小さな声で言った。
「会いたかった、とがちゃん」
昨日ぶりでも、可愛い友人が恋しかった。
別人の顔をしたまま、女子生徒こと、
トガは笑った。
私もです、と言いながらトガは彼女に寄り添う。
それからお互い身を寄せて、ひそひそと笑い合った。
「演技がお上手だったなんて、知りませんでした」
「強くなりたいのは、事実だよ。
このまま待つだけなんて、嫌だもの。
とがちゃんこそ、
一日中その人になってるんでしょ」
「問題ありませんよー、
学校良いですねェ。
トガもAちゃんと一緒のクラスが良かったです」
くすくすと笑い合う。
2人の密談は、
昼休みの終わりを告げる予鈴がなるまで、続いた。
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華羅夢(プロフ) - ぽいぽいさん» 何ですって！！ぜひ死柄木くん推しになってくださいな！！彼は魅力的な男です！！コメント嬉しいですありがとうございます････！ (2021年9月19日 8時) (
レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - この作品で死柄木くん推しに傾きつつある…好きです応援してます頑張ってください!（ノンブレス） (2021年9月19日 7時) (レス) id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - れのまるさん» うわああありがとうございます･･････！コメントが1番のモチベになるのですごく嬉しいです！頑張りますね！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
れのまる - 死柄木さん最推しなのでこの作品めっちゃ好きです…！これからも応援してます！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: ce403bbca4 (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - しいたけさん» しいたけさん、もしかしなくても2回目のコメントですか･････････？コメント来るのが1番嬉しいので、大喜びで話を書いてしまいました！楽しんで頂けて何よりです！！ありがとうございます！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年8月23日 1時
