えぴろーぐ『結局。』 ページ33
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拝啓[5万年後の自分へ]
先日ポートマフィアに入りますと、生意気な奴がおりました。
そいつはもう本当にうざくてうざくて、Aは大嫌いでした。
でも、途中から変に意識してしまって、これは恋なのだと上司に教えられました。
なので、付き合うことになって、Aは幸せです。
***
まったく主旨の分からない手紙をAは書いていた。
宛先は5万年後の自分という大胆なものであるが、Aはその手紙を机の奥に閉まった。
引き出しを閉め、軽くため息をついた。
結局、Aは芥川にベタ惚れなのである。
何処かに行くときも一緒、何をする時も一緒。
樋口はその光景を動画や写真に収めて、中也と共に過保護状態だ。
ここまでは百歩譲って良しとしよう。
問題はここからである。
武装探偵社が、ポートマフィアに来たのだ。
と言っても戦いに来たのではなく、森の了承を得た上で、だ。
太宰と敦が寝込んだことによって理想が狂った国木田は発狂した。
そこで谷崎に何故寝込んでいるのかと聞き混みに行かせると意外…というか衝撃の事実が分かった。
芥川に___彼女がいた。
無論、国木田も寝込んだ。
我々武装探偵社に幾度となく襲撃したあの芥川が彼女を作ったのことだから。
そしてそれを見物しようと探偵社が我々ポートマフィアに来たのである。
その日Aは探偵社の輩にあれこれ質問攻めにされ、芥川の怒りを買った。
だが今考えるとあれもいい思い出だ、とAは思うのである。
そしてAはふと先日のことを思い出した。
『ノスケ、Aの作ったご飯美味しかった?』
「………安心しろ、好きだ」
『え、ちょ、料理の感想だ、分かりきったことを言うでないっ』
「照れるな、安心しろ。僕は__ゴホッ!」
Aはまだ知らないでいるが、
芥川の食べたあの料理はとても不味かったそうだ。
それでも頑張って食べ、「好きだ」と言ってくれた芥川に中也と樋口は涙ぐんでいた。
おわり。
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芥川様LOVE - 芥川様可愛い好き作者様有難う御座います一生付いていきます (2019年11月16日 14時) (レス) id: 40c6fc2ce8 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわ とまと - 銀色ミカンさん» ありがとうございます!!新作もちまちま更新頑張っているので! (2016年12月1日 23時) (レス) id: ac53bb1069 (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - 笑いながら読みました。とまとさんの書く芥川かわいいです! (2016年12月1日 17時) (レス) id: 8b3f2e95f6 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわ とまと - あんこさん» 貴方とは話が合いそうですね((キリッ。ありがとうございます!!私はやつがれ小説製造気なので、また新しい作品作りました!ぜひ読んでみてください! (2016年11月29日 22時) (レス) id: ac53bb1069 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - うわあああああんめっちゃ可愛いですうううううう!!!私やつがれ大好きでほんとこんなやつがれちゃんも愛しい…!やつがれちゃんは神と言えるほどのガチ勢で御座います!← もうほんとうへへへって言いながら見てました可愛い無理…ありがとうございます… (2016年11月27日 6時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
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