1,舌打ち。 ページ2
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「僕(やつがれ)がそんな嘘に騙されるとでも思ったか」
明らかに不機嫌そうにAを見落とす芥川。
Aに少し青筋がたった。
“そんな嘘”だぁ?
それ程にしか見ていないのかよ、と小さく舌打ちをするA。
『センパイのバーカ、アホ、喉乾いた』
ひょっと立ち上がり、Aは仁王立(におうだ)ちをした。
「それが上司に対する態度か、クズ」
それを初めて聞いた中原中也は驚きを隠せていなかった。
あの芥川が他人に「クズ」という意外さに。
さりとてこの状況を見ていた部下は「またか…」とあきれていた。
正直、上司が部下に呆れられてどうするのだ、という話だが、これはAが来てから毎日のこと。
『勝手に言っててくれ、A様は中也の所行ってくる』
自分を「A様」なんて言うAに芥川も青筋がたった。
軽い足取りで芥川の横を通りすぎる。
すれ違い様に、「チビ」と言われた芥川はAに足を引っ掻ける。
痛々しい音と共にまたAは転ぶ。
してやられた、という目で芥川を見ると、「足をあげて歩け」と言いたげな目で見てきた。
怒りをまとい、中也の元へと足が動き始めた。
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芥川様LOVE - 芥川様可愛い好き作者様有難う御座います一生付いていきます (2019年11月16日 14時) (レス) id: 40c6fc2ce8 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわ とまと - 銀色ミカンさん» ありがとうございます!!新作もちまちま更新頑張っているので! (2016年12月1日 23時) (レス) id: ac53bb1069 (このIDを非表示/違反報告)
銀色ミカン - 笑いながら読みました。とまとさんの書く芥川かわいいです! (2016年12月1日 17時) (レス) id: 8b3f2e95f6 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわ とまと - あんこさん» 貴方とは話が合いそうですね((キリッ。ありがとうございます!!私はやつがれ小説製造気なので、また新しい作品作りました!ぜひ読んでみてください! (2016年11月29日 22時) (レス) id: ac53bb1069 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - うわあああああんめっちゃ可愛いですうううううう!!!私やつがれ大好きでほんとこんなやつがれちゃんも愛しい…!やつがれちゃんは神と言えるほどのガチ勢で御座います!← もうほんとうへへへって言いながら見てました可愛い無理…ありがとうございます… (2016年11月27日 6時) (レス) id: dcde93e978 (このIDを非表示/違反報告)
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