ん？恋愛ゲーム？【d!】 (ページ10)

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誘いページ10

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そうそう。昼休みに鬱に呼びだされてた話。

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「お、来た。」
『どしたん』

「昨日の王様ゲームでもらった【なんでも命令できる権利】使います！」
『ほう…』

「僕が恋人やと思って1日デートしてください！」

ここで【私も権利使います。拒否】って言ったら鬱くんはどうするのかね。

……いや、まぁそんなことするつもりないんだけど。
最近デートラッシュやなぁ。
この調子でいけば全員とデートすることになるかもな。

鬱の好感度は他に比べてそんなに高くないし、行ってやろうかな。恋人っていう設定が気に食わないけど。

△ほんと！？行く！絶対行く！！
▼…いいよ。行こ。
△やだ。
△シャオロン女装させて行ってこいよ。

一番下ひどくて草。

『……いいよ。行こ』

「ほんま！？やったぁ！！」

【これだけ言いたかってん。あいつらおると邪魔されるからな。ほんまはもっと喋りたいんやけど……あ、いや、な、なんでもない】と彼は言った。

珍しく顔を赤くする鬱の方を見る。
目が合った。

するとさらに顔を赤くする彼はもはやそこらの初心な女の子と変わりはない。

涼しい風が私たちの間を吹き抜けた。

……敬語忘れてるぞおいこら。(ムードぶち壊し)

『…おっけ、じゃあ日程はLI○Eで決めよ。お先に失礼します』

「ん。ありがとうな」

＿＿＿＿

「めっちゃ緊張したぁ…絶対命令券使って断られると思ってた…」

「お、大先生！おらんとおもっとって……ん…」

鬱と幼馴染みのコネシマですらあんなに人に想いを寄せる姿は見たことがない。
驚きのあまりコネシマは言葉を紡ぐのをやめてしまった。

彼女とのデートを想像して思わず顔を赤くする彼を見てコネシマは一言、「気持ち悪いなオイ」と呟いてその場を後にした。

もちろん彼は気付くことなく、「可愛いなぁほんま」と独り言を吐き続けるのだった。

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