ん？恋愛ゲーム？【d!】 (ページ16)

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11月ページ16

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青春の時の流れとは非常にはやいもので、鬱と出かけた9月から2ヶ月が経過した。

その間彼らとの親睦は(不覚にも)深まり、好感度も上昇し続けていた。
ここ最近は、生理などで体調を崩すことが多くて保健室に行く機会が多かったせいかしんぺい神先生と仲良くなった。

具体的な数値で示すと好感度+70ぐらい。
あの先生は悪い人ではないので安心して話せる。
エーミール先生と同じくらい気楽にいられる先生となった。

そして今。
私たち生徒を困らせている大きな存在が1つ。

「無理ぃいいもうやってられへんって!!!」
「つべこべ言わんと真面目にせんかい」
「ほんまやで」
「ってかトントンなんでこんな大事なことはよ言ってくれんかったんｯｯ!?」

そう、テストである。
ただのテストならまだいいのだが、今回の後期中間テストは私たち生徒会にとって普通のものとは訳がちがう。

【平均点とれへんかった生徒会役員は抜けさせられるんで頑張りましょー】

トントン先輩は平然とこう言い放ったけど、成績不振組にとってこのルールはなかなか厳しいものであった。

どうやらこの学校の生徒会に課せられた数少ないルールのひとつらしい。
まぁ生徒たちを統べる生徒会がアホばっかりだったら問題だしな。

私はこんなルールなんて痛くも痒くもないが、まぁそれはヒロインだからだろう。万歳。

普段まともに仕事をしない生徒会長も成績はいいそうだ。
何が不安かって、生徒会1年の面々だ。
下手したら今回のテストで1年生の半分以上が抜けることになるかもしれない。

【寂しくなるなぁ、(笑)】と合掌して目を閉じた私たち賢い組。
そんな私たちに【絶対生徒会に留まったるから見とけよ!!!】と威勢よく吠えるアホ組。

【まぁせいぜい頑張れよ、教えてほしかったら教えたるわ】と何だかんだで優しい書記長に感動しつつ、【見ててな、絶対良い点とるから!】と隣にいる暑苦しいシャオロンに冷ややかな目を向けたのだった。

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