5話 ページ6
「ぉぃ、おい」
自分の世界に入っていていたのかエースが何度も私の名前を言う
『どうした?』
「いや、ボーっとしてたからな」
どうしたんだろうと思い声をかけたらしい。
(優しい奴だな...)
大丈夫だと伝えれば笑顔を向けてくる、でもそれは一瞬で少し遠慮がちに聞いてきた
「あのさ、名前教えてもらった時、思ったんだが...苗字ねぇのか?」
『知らない』
「えっ?」
予想外だったのか拍子抜けした顔をしている。Aは少し間を置いて理由を説明した
『私…名字しらない。元々育てられた所が少し変わっててさ。それと...もう滅んだみたいだからな』
白ひげは心底悲しそうな顔になる。
(何故コイツが悲しそうな顔をするんだ)
Aは不思議に思いながら、飲み物を飲む
エースは怪訝な顔をしながら、ぶつぶつと呟いていた
「滅んだって事は...まさか」
『人って不思議だよな。一人で生きていける能力があるのに孤独を嫌う。だから、私はここにいるんだ』
エースの呟きに応えるようにAは言う。その声は低く自分に言い聞かせるような声だった
Aは一度瞬きをすると、いつもの声色に戻ってまとめる
『色々複雑なんだ。それと、みんなも自己紹介してくれると嬉しいんだが』
正直な事を言うと聞いても覚えてない可能性が高い気がする
だけど、一応確認しておこう
「俺はイゾウだ」
「僕はハルタだよ」
「俺はサッチだ」
『改めてこれからよろしくな』
こうしてAの第2の人生幕をあけた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
江華(プロフ) - 泡さん» ありがとうございます！めっちゃ励みになります！ (2020年4月9日 14時) (
レス) id: 7bea1ecf22 (このIDを非表示/違反報告)
泡 - とても面白いです！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月6日 14時) (レス) id: ce33bd9ddd (このIDを非表示/違反報告)
江華(プロフ) - akane10746さん» ありがとうございます！！こちらこそよろしくお願いします！！ (2019年11月8日 16時) (レス) id: 7bea1ecf22 (このIDを非表示/違反報告)
akane10746(プロフ) - めっちゃ面白いです！今後の展開楽しみです。更新頑張ってください！！！ (2019年11月8日 0時) (レス) id: 8b6a55d887 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：江華 | 作成日時：2019年8月9日 0時
