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41話 ページ4

ザップside



もうすぐ年明けという日のうちのとある1日、俺はAにアッパー湾へ行くことに誘われた

今日のこの事、自己解釈ではデートと言っていいのだろうか

いや、付き合っていないのでこれはデートと言えないのか

どっちだろうか

ザ「謎だ…」

俺が考えていると左側から聞きなれた声がいきなり聞こえてきた

貴「おーい。今日は遅刻してないんだね。てか、予定時間より随分早く居たみたいじゃない?」

心臓が飛び出すかのように高鳴る

ドキドキうるせー!!

ザ「っ…!!驚かせるなよ!!」

こんなに存在感が分からなかったのは、彼女の能力で影に溶け込んでいたからなのか?

貴「アハハ…ごめんごめん。ライブラから来たからさ。それで、移動時間短縮のために影に溶け込んで移動してきたんだ」

やはり

ザ「とりあえず早く行こうぜ。ここにはもう用はないだろ?待ち合わせ場所として指定しただけなんだからよ」

俺はAの手を握って引っ張り、アッパー湾の方へ走った

冬のせいなのか、彼女の生まれつきの体温の低さなのか…握っていた彼女の手はひんやりしていて冷たかった

貴「そんなに急がなくても…」

ザ「いや、見せたいものがあるんだ」

貴「見せたいもの?」

スマホで時刻を確認する

…まだ日の出には間に合う


*数分後*


ザ「着いたぜ。アッパー湾」

目の前に広がっていたのは、朝日で輝くアッパー湾だった

霧に覆われているヘルサレムズ・ロットでは珍しい光景だ

貴「綺麗…」

ザ「目的、忘れてないよな」

貴「もちろん!!」

彼女は満面の笑みをうかべる

ザ「ったく…狡いぜ」

鈍感にもほどがある



普通恋人同士ならここでキスとやらはする


でもそれは俺達にはできない。赤の他人から見れば恋人同士に見えるかもしれないが


何故か___



それは、

彼女は俺の想いに気づいている様子はない。

要するに…

俺が片思いをしているから。


人間と死神…


この片思い、本当は駄目だ。本当は結ばれてはいけない



だが、簡単に諦められるものではないと察した


お前がこの気持ちに気づくまで、俺はいつまで待てばいいのやら



しかし、これからの道のりは思い通りには行かなかった

いや、あまりにも残酷だった…

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ルナ - はやく更新しなよーww (2016年5月8日 21時) (レス) id: b6e3bcd0cb (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - ほらぁーww (2016年5月8日 21時) (レス) id: b6e3bcd0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨*絶望少女 | 作成日時:2015年10月12日 13時

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