世の中から笑顔が消えればいい (ページ34)

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今日は高校の入学式。

ドキドキワクワクで昨日も眠れなかった。

でも私のそんな気持ちは壊された。

その後、楽しみな学校も楽しみじゃなくなった。

中学の同級生が理由も無しに

いじめられてる私のことを言って

高校でもいじめられるようになった私。

味方なんて1人もいなくて、

ずっとぼっちだった...。

GENEのオーディションを受けたのもその頃だった。

その事が学校中に広がると、いじめの嵐。

トイレの水をかけられたり、靴を隠されたり、

机の中にゴミを入れられたり、暴言言われたり、

暴力振われたり...

数え切れない程色んなことをされた。

家でも親にいじめられた。

母｢何であんたはいつも...！｣

ﾊﾞﾝｯ

『痛い...(泣)』

父｢パワハラで訴えたらお前殺すからな？
お前は、俺たちのストレス解消の物なんだよっ！｣

ｶﾞｯｼｬﾝ

『うっ、、、(泣)』

私は物。我慢するしかなかった。

体中傷だらけ。痣だって沢山ある。

そんな時、助けてくれたのは玲於だった。

彼もまた、高校を中退した人間。

私も彼を追いかけてこの夢に向かったと言っても

過言では無い。

玲於｢また傷増えたね。俺ん家おいでよ...｣

玲於は私のことを気遣っていつもそう言ってくれる。

素直に”行きたい”って言えばいいものの、

両親が怖くて素直に言えない私は

『いつもありがとう...玲於。
でも、大丈夫だよ。』

そう言ってしまう。

本当は大丈夫なはずないのに強がる私は

相当バカだと思う。玲於にだから言える。

玲於にだから話せる。

そんな関係が続いたせいか、

いつの間にか私は玲於に恋していた。

いつの日か突っかかったこの胸のモヤモヤは

私が玲於に恋していた証拠だと、

今更ながら気づいた...