【ツイステ】無力な海の王子様【男主】 (ページ40)

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俺の【置いてきた】という言葉に、アズールはまた驚いた顔をする。

アズール「………… 喧嘩でもしたんですか？」

フィリウス「喧嘩したのは双子だよ。俺も関わってるけど。

………… 嗚呼、無理に連れて来なくていいよ。あの拗ね方ならほっとけば自分から来るよ。」

フロイドを呼びに行こうとしたアズールの腕を掴み、そのまま食堂へと連れていく。

困惑していたアズールだったが、諦めたように俺達と一緒に席に座った。

アズール「もし、フロイドの機嫌が直らなかったら、フィルが何とかしてくださいね。」

少し呆れたような口調で言ってくる。

フィリウス「はいよ。アイツの機嫌をとるのは割と得意だから。任せとけ。」

そう言いながら、俺は皿に好きなものを乗せる。

まあ、どうせ陰から見てて俺が一人になったところで噛み付いてくるんだろうがなぁ。

それに、朝食を逃すだろうから、たこ焼きとやらをこの箱に入れておくか。

ジェイド「………… そう言えば、いつになったらフィルはオクタヴィネル寮に転寮するのですか？」

朝食を食べながら、突然ジェイドが突拍子もないことを言う。

フィリウス「転寮なんかしねェよ。

そんな事したら、アイツが面倒な事になるだろうしなァ。」

うちの寮には厄介なのがいるんだよなァ。

ってか、変なのに気に入られちまったって感じだよなぁ…………

妖精族の末裔だかなんだか知らないが、気難しい奴に好かれちまったよ。

アイツ、オクタヴィネルに転寮なんて事になったら、どんな手を使ってでも止めて来るだろうし、俺が閉じ込められる可能性が高くなる。

それはゴメンだしな。平和に行こうぜ～

そう言えば、ぶっ倒れて目覚めてからアイツに会ってないけど、…… アイツなりに気を遣ってるつもりか？

そろそろ出てきそうだけど。

そんな事を考えていると、何処からか視線を感じた。

嗚呼、やっと出てきたのか。

フィリウス「んじゃ、ご馳走様。俺は先に行ってるぜ～。」

そう言って、俺は食堂を後にした。