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フィリウス「お待たせ致しました、では。
本日も宜しくお願いします。」
そう言って一礼し、私はホールへと向かう。
すると、客は私の姿を認識するなりすぐに私を呼び、注文をしようとする。
そして、私は昨日も来ていた客には笑顔で声を掛けた。
フィリウス「お待たせ致しました、………… あら、
また来て下さったんですね。嬉しいです。」
そう言って微笑むだけで、皆たくさんの商品を注文してくれる。
あはは、悪女になった気分だ。私は男だけどね。
でも、私がこう振る舞うことで少しでもアズール達の役に立てるなら、決して苦痛ではない。
そう思いながら、今日もメイドとして、給仕に勤しんだ。
しばらく給仕していて、私は何か違和感に気がついた。
そう、たまに客が奥のVIPルームへと案内されているのだ。
そして、何かを手に持って出て来る。
………… 何だろう。胸騒ぎがするのは。
そんな事を考えていると、いきなり客に思い切り腕を引かれる。
サバナ寮生「なあ、給仕だけじゃなくて俺の相手もしてくれよ。」
そう言いながら無理矢理ソファに座らされ、距離を詰められる。
フィリウス「…… ごめんなさい、お仕事をサボるとアズール様に怒られてしまいますので。」
サバナ寮生「当の本人はいねぇんだからいいだろ？
ってか、近くで見れば見るほどホントいい女だな。俺の女にしてやってもいいぜ？」
今口説いているのが男だと知ったらどんな顔をするだろうか。
見た目に騙されて、本当に単純な生き物だ。
フィリウス「…… 店内大変混雑しておりますので、そろそろ業務に戻らせていただきます。」
あまりにもしつこいので少し素っ気ない態度をとると、その客は急に逆上し始める。
サバナ寮生「テメェ、女だからって俺が手荒な真似しねぇと思ってんのか？
俺の女にしてやるって言ってんだよ！」
大声でそう叫びながら、思い切り私を殴ろうと手を上げる。
ジェイド「 おや、ここは紳士の社交場。
揉め事は控えていただけますか？」
そう言いながら客の手を掴み捻り上げる。
痛そうに悲鳴をあげながら、その客はジェイドから離れ、ホールから逃げるように走り去って行った。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月25日 17時) (
レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年5月25日 1時
