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モヤモヤとした気分でいると、突然蝶屋敷が騒がしくなる。





耳を済ませてみると、どうやらまた傷付いた隊員が運ばれて来たらしい。



こうなると、僕は傷の手当の手伝いをすることになる。








………… どうしてどうでもいいヤツらの傷なんか見てやらなきゃならないんだ。




吐き出したい本音を胸の奥にしまい込み、僕は治療部屋へと足を運んだ。







部屋の扉を開くと、そこには三人の隊士がいた。



日輪の耳飾りを附けた男。金髪の男。猪頭の男。





猪頭の男は、どうやら暴れているようだった。




手を焼いている様子から、治療を拒んでいるように見受けられる。





アオイ「あっ、熾勇さん!ちょっとこの人を大人しくさせてくださいっ!」







…… ふむ、仕方が無い。神崎様の頼みですからね。






僕は猪頭の男の背後に回り、腕をひねり上げて後ろ手にし、床に組み敷いた。






そして、空いた手で猪頭の被り物を剥ぎ取る。




熾勇「黙って治療されなさい。傷だらけの身体の人間に何が出来るのです?



今すぐ死にたいというのなら止めはしません。貴方の代わりは幾らでもいるのですから。」




神崎様の手を煩わせるため、やや手荒な真似を取ってしまったが、逆効果だったかな。





すると、猪頭の男は急に大人しくなった。








………… どうやら、【僕に逆らってはいけない】ということがよく分かったようですね。





よかった。無駄な殺生をせずに済みました。




抵抗する意志をなくした猪頭の男から僕は離れ、日輪の耳飾りを附けた男の傍へと寄る。







その時、微かに異様な気配がした。








……………… 何だこの箱は。ここから変な感じがする。




まあいい。後でじっくり調べさせてもらおう。





熾勇「君はなかなか重傷だね。



別の部屋へご案内します。【その箱】を持ってこちらへ。


神崎様、彼の手当は僕が請け負います。胡蝶様にもお伝え下さい。」



神崎様が了承したのを確認すると、日輪の耳飾りを附けた男を別の部屋へと案内する。




さてと、この部屋には僕と日輪の耳飾りを附けた男と【箱の中の誰か】だけ。






僕は素早くその箱を奪い取った。

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年4月17日 10時

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