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弐拾陸 ページ27

炭治郎「……………… おい、何故禰豆子の手を握っているんだ。」












声の方へ目線をやると、料理の膳を手に持ちながら、僕を酷く睨みつける竈門様が居た。









熾勇「………… 何故って、握ってはいけない?









彼女は心の底から僕を慰めてくれているんだ。




それに、何故そんなに怒っていらっしゃるの?」







首を傾げていると、今度は我妻様がやって来て、僕の状況を見て汚い高音で叫んだ。









善逸「なんで禰豆子ちゃんと手を繋いでんのぉおっ!?





俺っ、俺だってまだなのにぃっ!!!」










……………… 煩いし汚いし傷に響くんだけど。








熾勇「何度も説明させないでよ。慰めてくれていただけ。







君たちは何がそんなに気に食わないんだい?




……………… ほら、禰豆子も呆れてる。」











過保護な兄に苛烈な片想い。





君も存外大変だね、禰豆子。






すると、禰豆子は僕の元から離れたかと思うと、竈門様からお膳をとりあげ、僕の元へと持ってくる。







そして、竈門様と我妻様に部屋から出ていくように促した。




炭治郎「おい、禰豆子を男と二人きりになんてさせないぞ!





………… って、禰豆子!?どうして追い出そうとするんだっ!?」




しびれを切らした禰豆子は無理やり竈門様と我妻様の腕を引っ張り、部屋の外へと連れて行った。












暫くすると、禰豆子が戻って来た。








そして、また僕の傍へとやってくる。





すると、禰豆子は箸を手に取り、米を掴むと、僕の口元へと持ってくる。








熾勇「…… なぁに?食べさせてくれるの?








ふふ、優しいね。禰豆子は僕より年下なのに、なんだかお姉さんみたい。」








お姉さんみたい、と言うと、禰豆子は凄く喜んだように笑う。






そして、僕に料理を食べさせてくれるらしい。










僕は、その優しさに甘えることにした。












兄様の手から食べる御飯も美味しかったけど、









禰豆子の手から食べるのも、悪くないな。













そう思いながら禰豆子に甘えていると、いきなり戸が開かれた。

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年4月17日 10時

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