私、７人兄弟の長女です！２【stpr】

ごじゅうよーん ページ5

【you：side】




車に乗り込んでお母さんと今後の予定について話してると






『ころ、ん…？』





家の前でお父さんに抑えられているころん






こんな早朝なのに何でころんが起きてるの…？





お母さんもお父さんと一緒にころんを止め始めるからさすがに私はお母さんを止めた







『お母さん、私がころんと話すから。降りさして』





「え、良いけど…。」






お母さんの許可をもらって外に出た






勢い良く抱きついてきたころんの顔は涙でぐちゃぐちゃだった







「なんでいなくなっちゃうのっ…」






そう言って私の服をぎゅっと握るころん







『ごめんね、昨日ちゃんと説明しなくて。でも言っちゃったらきっとみんな止めてくれるでしょ？そんな事されたら私次こそここから離れられなくなっちゃう』







私の言葉にころんは何も言わなかった。






ただただ静かに泣き続けた







「…ちゃんと戻ってきてくれるの…！？前みたいにっ…」







ころんの言葉に私は両親と目を合わした







「…ねぇっ、お姉ちゃんっ…！！」







私はころんの頭を撫でてこう言った






『帰ってくるよ、絶対。次こそは会社なんかやめてやるから』






「っ、柚香！？」






お母さんが怒りそうになった所でお父さんが止めに入った








「柚香にはこれまで我慢させ続けたんだ。今回でそれは終わりにしよう」








「あなたっ、でも…！」






「柚香。1年だけは我慢してくれないか。その後はお父さん達が何とかする」








とお父さんは言ってくれた








お父さん





約束だよ






破ったら承知しないから。







私はもう一度ころんの頭を撫でて車に乗り込んだ








車が発進する前、お母さんは私にこう言った







「今までごめんね、柚香…」







『いいんだよ、お母さん』

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