私、７人兄弟の長女です！２【stpr】

ごーじゅう ページ1

【root.side】




「お姉ちゃん、宿題教え、て…」





久しぶりの両親と少し話してから学校の宿題をお姉ちゃんに教えてもらおうと部屋に入った








でもそこには何故か荷物をまとめて泣いているお姉ちゃんがいた








『っ、るぅちゃんっ…？』








「お姉ちゃん…、どこか痛いんですか！？」





僕は思わずお姉ちゃんにそう聞いた






お姉ちゃんは首を横に振ってからこう言った







『見られちゃったからにはるぅちゃんにだけ教えてあげる』







何を…？





お姉ちゃんは少し躊躇ってから僕の目を見てこう言った






『お父さん達に怒られちゃったの。会社勝手に辞めちゃったからさ』






「…なんだ、そんなこと…」






『そんなことって！ひどいなぁ〜』





お姉ちゃんはそう言って笑った






『それと部屋散らかってたからさ！』






「それは完全に嘘ですよね」






『うっ…』







なんだ






てっきりお姉ちゃんがいなくなっちゃうのかと思った。








「僕たちの前から消えないでくださいね。」






『ななたちにも似たような事言われた〜』








それから僕はお姉ちゃんに宿題を教えてもらった



相変わらず教えるのが上手くて




良いお姉ちゃんだなって。








「また教えてほしいな…って」







『もちろん！お姉ちゃんに任せて！』







そう言うお姉ちゃんの笑顔が何故か心に引っかかった。

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