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【52】 ページ8

控え室で左馬刻が傷だらけで寝ている

私の膝の上で←









銃兎と理鶯は、倒れた後、微かに残る力を使って左馬刻の防御膜を張っていた

でも、その膜が大破してから蓄積されたダメージを一気に受けた左馬刻は二人の数倍の疲労と傷を負った





「申し訳無いです…」

「すまなかったA」



二人の謝罪に首を傾げる




『私は三人に何もしてあげられなかったから、何も言えないわ。

僅かな差で優勝したのは麻天狼だった

結果は何がどうあっても変わらない

私も嘘だと思った

心と身体が比例しなかったの』



「どういう事だ?」



『心では、マットリの優勝だと、叫んでた

身体は、マットリの敗北を、痛感していた』



「そう言う事ですか…」



『でもねェ、battle見て思ったわ』


首を傾げる二人に一歩近付き、優しく抱き寄せた









『私の彼氏が左馬刻で


左馬刻がリーダーなのがMAD TRIGGER CREWで


そのメンバーが銃兎と理鶯で

二人は、私の彼氏を大切に思ってて

大切にしてくれてて









本当、めっちゃ良かったってね?』








「…──っ、ありがとうございます……」

「感謝する、A」


頬に涙を伝わせる銃兎と、微笑する理鶯。




左馬刻はさっきの辛そうな顔とは打って変わって優しい表情をしている









「私達はもう帰りますね、A。

悪いが左馬刻を頼む。起きたら散々甘やかしてやってくれ」


「嗚呼、そうだな。小官からも頼む」


『任せなさーい、二人も今日は帰ったら即寝る事。ゆっくりする事。おけぃ?』

「了解した」

「分ーったよ」







二人を見送って、左馬刻が起きた時ように晩御飯を作る


起きたら何をしてあげようか


何も言わずに抱き締めるのがいいだろうか


話を、悔しさを聞いてあげるのが良いだろうか









「美味そォな飯だなァ」




そんな考えに耽っていたら、ふと最愛の人から抱きしめられた


『もう食べれる?』

「お前は?」

『…?私も食べるよ』

「じゃあ食う」


作り終わった料理を並べて、今までにない静けさの中ご飯を食べ終えた


















「カッコ悪ぃと思ったか?」

『私の彼氏はいつもカッコイイんで』

「…………









くっそがっ!!!!!」


許可も得ず私の胸元に泣き付く左馬刻に私も泣きそうになるが、そこは死んでも耐える






泣きじゃくる左馬刻の頭を撫でながら一時間ほど過ごした

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麗華(プロフ) - 眠れる冷笑の黒王子…さん» リクエストありがとうございます!番外編で夢主×幻太郎。ということでよろしいでしょうか…? (2019年6月3日 18時) (レス) id: 2c4369ec72 (このIDを非表示/違反報告)
眠れる冷笑の黒王子…(プロフ) - リク失礼して良いですかね?できるのであれば幻太郎が見たいです。とても楽しく読ませていただいてます。 (2019年6月3日 18時) (レス) id: 179de70c1e (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - サイダーガールさん» ありがとうございます……!!!こんなに好評していただけて!更新の励みになります!私用で更新が出来ておらず申し訳ないです……これから更新していきますので宜しくお願いします!! (2019年4月5日 21時) (レス) id: 2c4369ec72 (このIDを非表示/違反報告)
サイダーガール - コメント失礼します。前作からきちんと読ませていただきました!おもしろい!左馬刻と夢主の艶めかしい描写や、夢主の雰囲気がとても好きです!!これからも連載がんばってください。お体に気を付けて(春は風邪引きやすいですから) (2019年3月25日 2時) (レス) id: 7e9d8ff72e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年1月29日 18時

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