横浜の超絶美少女は碧棺左馬刻に溺愛される

番外編>>1 ページ17

幻太郎が困惑する姿を見て心底驚く

何でこいつ赤面してんの……？


「辞めて貰えますかねぇ、A？小生を誘惑しても意味無いですよ？」

『誘惑なんてしてませんけど？？』

「Aはいっつも無自覚だもんねっ！」

「もぉーーー、腹減った！！どうでもいいから飯ィ！！！！」

『黙れ帝統。これ食って大人しくしとき』


うるさい帝統の口を黙らせる為にご飯を出して、私と幻太郎、乱数はソファに座る。


「んで、左馬刻とは仲良くやってる〜？」

『ふふぅ〜、ラブラブ〜』

「だよねっ、知ってた〜！」

「良かったでおじゃる。また隣次君にも会いたいですねぇ」


いつの間にか食べ終わっていた帝統がソファに飛び降り、私達は跳ねる


「いやー、美味かった！！！こんな料理上手いと思ってなかった！」

『あんまり私をぺろぺろしてると痛い目見るぞっ！』

「そーだよっ！」

「Aのこと舐めてたわ！ただのパワー5リラだと」

『ふざけんなサイコロ』


帝統の背中に思い切り回し蹴りをかまし、床に這いつくばるのを見下す


『ふんっ』

「やっぱ5リラ(((」

「帝統が喧嘩売ったのが悪いんだよっ！」

「そうですよ。Aに喧嘩売って無事で居られる方が可笑しいですから」

『おいまぼたろう、お前も回し蹴りくらいたいか？』

「まろは遠慮させて頂きます」


着物の袖で口を隠し、吐息を零しながら笑う幻太郎に殴り掛かりたい衝動を抑えながらソファに座り直す


「怒るところも可愛いよっ！」

『流石！乱数は分かってるね』

「小生も、Aは可愛いと思いますよ？」

『幻太郎が言うとうさんくさい』

「失礼ですねぇ」


未だに悶えている帝統がそろそろ心配になって来るが、まァこいつなら大丈夫ﾃﾞｼｮ

なぜかホールケーキを買っていた乱数はそれと包丁を持ってくると、大胆に4等分にした


「よぉし、食べよ！」

「……小生はそれの半分でいいです」

『はァ！？少食のフリしやがって！』

「じゃあ幻太郎が残した分俺が食ってやる！」


復活して直ぐ次はケーキ食いたいだとか、食欲旺盛過ぎだろ馬鹿やろ

平等に、4等分でお皿に乗っけていく

文句をいう帝統と幻太郎に、拳を見せて脅した後皆にフォークを渡して一口食べた


『うまァー！！！』

「ほんと、美味しいねッ！流石一万のホールケーキ」

「良いお値段のを買いましたねぇ」

「最後のトーンがガチなのがちょっと気になるけど、うめえな！」


なんでそんな高いホールケーキ買ったんだよ…

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