その微笑みは此方に向けて。 センラ ページ31
.センラside
『……っふふ。確かにね〜』
そう言って笑いかけるのは、センラやなくてiPhoneの画面。
いーや、正確には画面やなくて。画面越しに視えるリスナーさんやな。
「なー、A」
『うーん、じゃあ次何歌おっかー?』
人差し指を口にあて、静かにして。と暗示しながらセンラの呼び掛けを、無視するA。
その、何よりもリスナーを大切にする、心意気。それ含めてAに惚れたんやけど。それでも、それでもなぁ?
最近ずっと会えてなかったんよ?なのに、会ってすぐキャスとか…センラのこと嫌いになったんちゃうんかって、思ってしまうの。許して欲しいんよ。
「センラのこと嫌いになったんやったら、キャス続けてえーけど。好きなら、まだ好きでいてくれるなら。キャス今すぐ切ってや」
『ちょ……何言ってんの。センラはすきだよ?でも、こんな早くキャス辞められな……』
その返答を聞いて、つい泣きそうになる。ぎりぎりその水を溜めて、彼女を押し倒す。
iPhoneを彼女の口元まで持っていき、口パク出「や、め、ろ」と言うと。Aは、心底嫌そうな顔をしながら、
『ごめーん、用入った!!てことでこれで終わり〜。キャス乙〜』
と言う。
センラは独りでにほくそ笑み、彼女を押し倒したまま、黒いタイツの上に指を滑らせる。
『さいってー』
「彼氏とカラオケ来てるのに、キャス始める女の方が最低と思わん?」
『…だって』
「許さんから、覚悟しとき?」
『…別に許されなくたっていい』
.
『っん…ふぁ………も…センラ…ァ…やめぇ』
「っは…さっきまでの強気な態度はどこ行ったん?」
『う…るさ…っんぁ』
虚勢を張っていた癖に。
さっきまでの態度が嘘のように、センラの舌に酔わされたソコは卑しい汁を垂らして、ヒクついている。
彼女は、口に出しはしないが『挿れてほしい』と言わんばかりの顔をして下唇を噛む。
「挿れてほしい…ってその口で言えたら。許してやってもええよ?」
『絶対……言わな…ぁんっ、んぁ…んっ』
「素直になればええのに…お馬鹿さんやねぇ」
半ば無理矢理唇を重ねて、強引にこじ開けると、彼女の舌と自分のを絡み合わせて吸い上げる。
充分に濡れた下に、指を挿れると『ソレじゃない』と顔を歪ますAを見て、愛が歪む。
更に指を二本足して、抜き差しするとその度に漏れる声。それを聴くのはセンラだけでいい。
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ゆもち(プロフ) - ありがとうございます! スランプは何においてもありますからね〜、僕、イラスト書いてるんですけど一時期スランプで… でもスランプって抜けるとそのあと調子いいんですよね!クオリティあがったりとか! こちらこそよろしくお願いします! (2020年4月15日 16時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ゆもちさん» 名前変更おめでとうございます!(?)ちょっとすランプ来まして、ログインしてなかったらこんなことに……これからも、こんな私ですが梅毒お願いします! (2020年4月15日 9時) (レス) id: 4c079f6564 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - なんかあったのかと思ってました…!無事で何よりです!更新頑張ってください! あ、どうでもいいとおもいますが名前変えました 旧ましまろ氏 (2020年4月14日 22時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ましまろ氏さん» リクエストありがとうございます〜!!了解しました! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 830124773a (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ氏(プロフ) - あの!リクエストなんですが… 酔いつぶれたところをEveさんに助けられそのままホテルで最後まで…ていうのが見たいのですが… よろしくお願いします! (2020年3月11日 3時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年11月3日 10時