冷熱系女子の期待 ページ5
まァ私が楽しそうと感じてしまって居るんだから、きっと、楽しいんだろう
自分の中で期待する心が高まっていくのが解る
辞めとけ、之で楽しく無かったら唯の無駄な感情だぞ
自分の部屋に戻り、取り敢えずソファに座って落ち着こうと思ったが。其れは叶わなかった
『おい、帰って行いっつったろ』
「や、一応Aの補佐官として、何故首領に呼び出されたくらいは聞いとかねぇとと思ってな?」
此、私のソファに堂々と寝転がり生意気な口をきくのは私の補佐官であり、幼馴染の新山槙。
狙撃手として、私の右腕になっている奴だ。
『昇格の話でしたァ』
「はァ?面倒臭ぇ仕事持ってきやがって。どんくらい上がったんだよ」
『中也さんの幹部補佐』
「……幹部補佐!?じゃあ俺は幹部補佐の補佐?」
『そゆこと、今から幹部室に私の荷物持ってくから手伝って。そして槙も中也さんに挨拶して』
“はァ怠ィ…”と云いながら自分の荷物を纏め始める槙に対して疑問を持つ
『何で纏めてんの?』
「お前一人、中原幹部の近くに置けねぇ。俺も行く。隣の部屋空いてた筈だから其処使わせて呉れっだろ」
『私の職務室は幹部室なだけで、私が生活する部屋は其処なんですけど〜?ま、今迄通り一緒の部屋って事で』
「あ、本気?じゃ、さっさと行くぞA」
何時の間にか自分の荷物を纏めた槙は、私の荷物も纏めて行く。
此奴、普段私より面倒臭がりな癖に遣ると決めたら最後迄素早く終わらせるからな。
任せといても大丈夫でしょ。此、無気力だけど基本何でも出来る系男子が。
と云うか、今更だけど。中也さんめっちゃ綺麗な顔してたな……
普段隣に其処其処イケメンの槙が居るからか分からないけど、あんま人に格好良いって思ったことが無い私が云うんだから相当だよ
相当だね。
特徴的な帽子と、細い指に良く似合う黒手袋が似合って居て、堅苦しく感じてしまうスーツやコートを洒脱に着こなす姿が。
どんなに着飾る其処ら辺の女よりも数倍美しかった。
「おい、纏め終わったんだけど?」
『嗚呼…有難う』
何度か呼び掛けて居たのだろう、一寸キレ気味。
怒んないでよ、面倒臭いんだから
「何、中原幹部に惚れたの?」
『んな直ぐに惚れる訳無いでしょ』
「惚れた顔してた」
『今迄誰にも見せた事無いんだから、槙が解る訳無いよね?』
「偶に俺に魅せる顔してたな」
『私が手前に惚れてるって云いてぇのか馬鹿野郎』
自意識過剰な無気力ってどんだけ…はァ
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柊まふ(プロフ) - 麗華さん» はい! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 柊まふさん» リクエスト有難うございます!3人というのは中也と夢主とオリキャラの3人ですか……? (2019年6月26日 7時) (レス) id: 2c4369ec72 (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 3人で水族館に行くお話をお願いします(*^^*) (2019年6月25日 23時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年5月28日 0時