冷熱系女子の憂鬱 ページ3
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『嗚呼…面倒臭い』
私の口癖と化された其の言葉を聞いた部下達は、目を見開いて固まる
何をそんな驚くんだよ…
「な、何か御予定が控えてるんですか?」
『首領に呼びだされた…………満面の笑みで』
「お疲れ様です…俺達は、護衛ですか?」
『良いよ、大丈夫だ。君等は帰宅ね、お疲れ』
有難う御座います!と笑顔で帰って行く非情な部下達約三十人
私がマフィアに入る前に居た組織から着いて来た輩で、使え無いけどもまァ、信用出来るな
『チッ…怠ィな』
面倒臭い任務だったら即断ろう。
首領室に呼び出されるくらいだから、昇格or重要な任務だろうな…
後者の確率が高そうだし、嗚呼嫌だ。断ろう
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憂鬱な気持ちを抱えながら首領室の前に立つ
扉を警備する二人の構成員に睨みを効かせ其処から退かし、足を踏み入れた
『御命令を承ってから出向く迄、遅れて申し訳有りませんでした』
「気にしなくて大丈夫だよ。早速本題に入らせて貰おうか」
『はい、所で。
何故五大幹部の中原中也さんが首領室の前に立って居られるんでしょうか?』
微かに感じる人の気配
首領の部屋に五大幹部以外が居る、其れ丈の事実に有り得ない殺気を発する人は中原幹部しか居ないだろう
「…矢張り気付いていたのだねぇ。中也君、入り給え」
「失礼します。首領、此奴は……?」
「警察特殊部隊の様な物、“紅華”の核だ。存在を知るのは其の面子と私だけ。実力は…そうだねぇ…A君一人で五大幹部並だよ」
「此奴が…?で、如何して俺とAを呼び出したんですか?」
そうだよ、私が気になってんのは其れだよ。
こんな堅苦しい部屋に居るのでさえ疲れるんだから…嗚呼帰りたい
「君達の“性質”をお互いに直して欲しいんだよねぇ」
『巫山戯ないで下さい……!!』
「何を言って……」
私の性質は治す治さないの話じゃないんだよ…
私はこんな事の為に呼び出されたのか…無駄な時間を使ったな…
『私は此性質と一生付き合って行く積もりですので、遠慮させて頂きます』
「命令だよ、拒否権は無い」
『……性質を治す方法は?』
狡い手を使って来る、其れが首領だ。
私が辞めると言ってもどうせ丸め込まれて終わりだろう、ならば無駄な会話など減らしたい。表情筋が疲れる
さっさと諦めた方が早いし楽だ
「A君には中也君の幹部補佐になって貰うよ、そして、仕事を与える。
一日三十分の
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柊まふ(プロフ) - 麗華さん» はい! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 柊まふさん» リクエスト有難うございます!3人というのは中也と夢主とオリキャラの3人ですか……? (2019年6月26日 7時) (レス) id: 2c4369ec72 (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 3人で水族館に行くお話をお願いします(*^^*) (2019年6月25日 23時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年5月28日 0時