Hey Girl *B1A4短編集* (ページ39)

今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:135,827 hit

ジニョン*甘系1 ページ39

《ぽんちゃんさま*リクエスト》

｢Aさん､あとよろしくね｣

｢うん!!ばいばーい!!｣

私は日直で日誌を出さなければいけなくて､放課後の教室に一人､ぽつんと座っていた｡

｢何やったっけな…｣

私が日誌とにらめっこしていると､誰かが教室に入ってきた｡

JN｢忘れ物忘れ物…って､A?｣

｢あ､ジニョンじゃん｣

教室に入ってきたのは私の幼馴染みのジニョンだった｡ジニョンは幼馴染みの私から見てもかっこいいと思えるほどイケメンで､多分この学校で一番といってもいいかもしれない｡
…実はそんな彼のことが気になってたりする｡

JN｢日誌?｣

｢うん､これ出さないと帰れなくて｣

私がそう言うとジニョンは私の前の席に座り日誌を覗き込む｡

JN｢俺は来週日直だー…｣

｢私のように苦しめ!!｣

JN｢うわ､酷い｣

けらけらと笑いながら私は記入する｡
私の書く字を追うようにジニョンは日誌をみつめる｡

｢ていうか帰らないの?｣

JN｢いや､折角だし待つよ｡一緒に帰ろ?｣

｢きゃー学校の王子さまに一緒に帰ろって誘われちゃったー｣

JN｢棒読みですよ～｣

｢ばれたかー｣

JN｢てか学校の王子さまって何だよ…別に俺…そんなんじゃないし｣

｢知らないの!?皆ジニョンのこと貴公子とか呼んでるよ!!あ､それは言い過ぎか｣

JN｢全然違うじゃん!!どこがそんな風に見えるの?｣

｢んー…イケメンだからじゃない?｣

私がそう言うとジニョンはため息をつく｡

JN｢…そ…結局皆顔なんだよね…てゆーか…Aは俺のこと普通に思ってくれてると思ってたのに…やっぱりAも他の皆と同じなんだね…｣

｢…いや､勘違いしてるみたいだけど私は別にジニョンのこと何とも思ってないからね?｣

下を向くジニョンの顔を覗き込む｡
…かっこいいとは思うけどさ､そんな､王子さまとか思ってたらジニョンと今まで通り話せないじゃん｡

ジニョンは立ち上がり私をみつめる｡
整った顔に一瞬どきっとする｡

JN｢…何とも思ってないの…?｣

｢何とも…っていうか…幼馴染み?｣

JN｢…本当に…ただの幼馴染み?｣

ジニョンの顔が近付いてくる｡
ジニョンに手を捕まれる｡

｢ちょ､何…｣

JN｢せめて…一人の男子生徒くらいに思ってよ…｣

ジニョンは私にキスをした｡

｢いやっ…｣

私はジニョンにビンタをしていた｡

｢なっ何すんのよ!!わ､私の､ファーストキス…｣

JN｢A…っ｣

私はその場にいたくなくて日誌と荷物を持って教室を逃げ出した｡