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『だって絶対ジスくんギュリンさんのマフラー付けて待ってるよ。そこでマフラー渡すの？追いマフラーするの？』
「追いオリーブオイルみたいに言うな。1万8千円もしたんだぞ、まず勿体ないだろ。値段だけじゃないけどあんなに考えて買ったもんなんだ。押し付けてやれ」
『それで断られたら？』
「……上手くいってもいかなくても、話は聞いてやるから。あと、さっきこの事ミンギュとソクミンに連絡したら、
” もしAが泣いたら俺ら終電でもチャリでも向かうから！” だって」
私はなんて良い友達に恵まれたのだろう。
なんだか、振られたとしても断られたとしても、頼れる場所があるなら思いきれそうな気がしてきた。
『ミンハオは来てくれないの？』
「俺はばーちゃんがいるから」
ウワア……ここにきて急な現実感。
「それよりいいの、もう15分経った」
『え？うわ本当だ！ヤバい！遅れる！』
「なんでこうもバタバタすんのか……」
『何！？聞こえてるから！』
「あーはいはいすいませんでしたー。………じゃあ、」
頑張れ、
あ、まただ。
またミンハオの言葉が私の背中を押す。
私は白地のジスくんが好きそうなコートを羽織って、紙袋を持って外に出た。
ジスくんはもう既にベンチに居た。
月を見上げているジスくんはとても綺麗で、どこか妖艶だ。
ジスくんが私に気付き駆け寄ってくる。
「Aちゃん！」
いつものように楽しそうに柔らかく笑いかけてくれるジスくん。でも何か違和感。
あれ？なんで？
『なんで……マフラーしてないの？ジスくん』
ジスくんの首元にはあるはずのギュリンさんからのマフラーがない。
首元は寒さで赤くなっている。
「ん？ああ、あの子に聞いちゃったんだね」
まあ、俺もAちゃんのこと聞いちゃったからおあいこだね。
そう言って笑いながら指で首元をさする。
『いやでも、なんでギュリンさんのは……』
「Aちゃんのを、付けるよ。もちろん」
『え？』
幸せそうに目を細めてジスくんは続けて言う。
何でそんなことを言うの。
そうやって期待をさせて、また裏切って。
だめだ、ジスくんへの想いが好意から、今までずっと溜めにためてきた怒りへと変化して言っている。
これ以上、言わないでよ。
「Aちゃんは、ギュリンより大切な子だよ」
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るちこ(プロフ) - ああああああああハオちゃんんんんんんんんんちゃんんんんんんんんん (11月10日 4時) (
レス) @page46 id: c87158ddcc (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃ(プロフ) - え、最高すぎないんか、ほんとてんさい、はあ、もう余韻が、ありがとうございます。 (6月17日 23時) (レス) @page46 id: 431dcc5ea7 (このIDを非表示/違反報告)
ここここ(プロフ) - 伏線回収やばすぎて鳥肌でした…一気読みしてしまいました…楽しすぎました…主最高ですありがとうございました (5月21日 13時) (レス) @page46 id: 4b95013bd6 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - こんなに素晴らしい物語は初めてだ！！ (2022年10月17日 20時) (レス) @page46 id: dc7d3a4bc1 (このIDを非表示/違反報告)
ぢゃぬん - ハオが‥純愛すぎて‥文字だけなのにむっちゃ照れました‥！神です‥ (2022年9月25日 22時) (レス) @page46 id: 6ab475b0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sumi
| 作成日時：2018年3月10日 0時
