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定刻通りに電車が来る。
ジスくんが窓際の席を譲ってくれたのでお言葉に甘えて座る。
地元まで2時間と30分。
10cm隣にはジスくん。
この山場を越えれたら私は自信を持って「吹っ切れた」と言えるだろう。
『よし、』
「ん？なにがよし、なの？」
『え、いや……よし、乗り物酔いしないぞって言う意味で……』
「乗り物酔い？あ、そうだよね。Aちゃん、小さい頃からよく乗り物酔いしてたもんね。大丈夫？」
『ウッ…………』
ジスくんからの「昔の私のことをよく覚えている攻撃」で100のダメージ。
駅に来る前に買ったミネラルウォーターで体力回復を図る。
………ジスくんが身体を動かすたびに香ってくるジスくんの香水の匂いで私は既に瀕死状態だ。
なんでこんないい匂いするの、男の子なのに。
電車が出発して30分すでにゲームオーバーの未来しか見えない。
………こうなったら最終手段だ。
私はスマホを取り出してトーク履歴の一番上にいる人をタップする。
” ミンハオ僧侶、既にヒットポイントが僅かしかありません。どうぞ。 ”
するとすぐ既読になり、カエルが呆れた表情のスタンプを返される。
” お前の意思は豆腐並みだな ”
” 違う、ジスくんの匂いがいい匂いなのが悪い。男の子なのに。”
” なんだそれ、俺らの匂いは臭いってか ”
思わぬ誤解をされてやばいと思い、自然とスマホの画面と自分の顔の距離が近くなる。
” 違う違う！君ら3人はみんないい匂いだよ。ソクミンは爽やかだし、ミンギュはえ っちな匂い ”
” え っちとか女が言う事じゃない ”
” だって本当にそうなんだよ、甘くてなんかえ ろさがある ”
” お前それミンギュに絶対言うなよ。あいつ自分の匂い気にしててずっとミントの香りがするファブリーズを何十回もかけてるのにそんな匂いになっているんだから ”
必死に自分のジャケットにファブリーズをかけるミンギュを想像して思わず笑ってしまう。
ああ……ミンギュのことだから何度も何度も匂い確認してそうだな。
「ミンギュのフェロモンの匂いなんだね」と返信しようとしたら急に視界が真っ暗になった。
さっきまで時々香っていたあの匂いが、近く香る。
「Aちゃん、そんなにスマホ見ていたら酔っちゃうよ」
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るちこ(プロフ) - ああああああああハオちゃんんんんんんんんんちゃんんんんんんんんん (11月10日 4時) (
レス) @page46 id: c87158ddcc (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃ(プロフ) - え、最高すぎないんか、ほんとてんさい、はあ、もう余韻が、ありがとうございます。 (6月17日 23時) (レス) @page46 id: 431dcc5ea7 (このIDを非表示/違反報告)
ここここ(プロフ) - 伏線回収やばすぎて鳥肌でした…一気読みしてしまいました…楽しすぎました…主最高ですありがとうございました (5月21日 13時) (レス) @page46 id: 4b95013bd6 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - こんなに素晴らしい物語は初めてだ！！ (2022年10月17日 20時) (レス) @page46 id: dc7d3a4bc1 (このIDを非表示/違反報告)
ぢゃぬん - ハオが‥純愛すぎて‥文字だけなのにむっちゃ照れました‥！神です‥ (2022年9月25日 22時) (レス) @page46 id: 6ab475b0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sumi
| 作成日時：2018年3月10日 0時
