あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ7)

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『涼太くんご馳走になっちゃってすいません』

「いいえ。また飲もうね」

夜もいい時間になったのでお開きになった。

もう終電もなかったのでタクシーで帰宅する。

慣れないお店で緊張してちょっと疲れちゃったな。

シャワーを浴びて上がったら
スマホに不在着信の文字。

10分前に玲於くんからの電話だった。

今からかければまだ出てくれるかな？と思いかけ直してみる。

…………

「もしもし」

『もしもし玲於くん？ごめんね、シャワー浴びてて。今大丈夫？』

「ん。今日涼太くんと飲んだんでしょ」

あれ、涼太くんと飲んだこと知ってたんだ

『そう。さっきまで飲んでた』

「楽しかった？」

『うん！とっても。オシャレなお店すぎて緊張したけど(笑)』

「そっか、よかったね」

『玲於くんは忙しいと思うけど大丈夫？』

「……ねみぃ」

『いや、わたしと電話なんてしなくていいから寝て！(笑)』

「……Aちゃんは大丈夫？最近ひとりで泣いたりしてない？」

『うん。大丈夫だよ』

「……ならよかった。」

『もう寝たほうがいいよ』

「Aちゃんの声聞けてよかった。おやすみ」

『……おやすみ、玲於くん』

…………

なんだか最後の方めっちゃドキドキしたんですけど……

*