あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ33)

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年末年始も実家で過ごして
音楽番組に出てるGENEを見てちょっと寂しくなったりして

玲於くんの誕生日もこっそりお祝いした。
本人に届かないけどケーキ買ってきて食べた。
もうただのファンだから。

わたしの誕生日は芳乃がうち来ないかって誘ってくれて
ふたりで女子会をすることに。

芳乃の実家、我が家の倍以上あるし
いつもお邪魔するの緊張するんだよな(笑)

芳乃「A、誕生日おめでとー！」

『ありがとー！』

芳乃「ふたりで飲むの久々じゃない？大学ん時あったか、何回か」

『まあ忙しかったしねーお互い』

芳乃「そだねー。なんかないと連絡しなかったしね」

『そうそう、前あれじゃない？芳乃が告白してフラれた時』

芳乃「あーーー！あったあった！ムカついて飲もー！ってLINE送ったやつね(笑)」

『そういえばあれからどうなの？彼氏は？』

芳乃「できるわけないじゃん！(笑)いい人いないかなあー父さんもうるさいんだよねえ……」

『お兄さんは結婚したんだっけ？』

芳乃には2歳上のお兄さんがいて、同じく教師をしている。
ゆくゆくは学園を継ぐんだろう。

芳乃「そう。式まだなんだけど」

『えー奥さんどんな人？』

芳乃「それがさー美人で。しかも医者なんだよね。どこで捕まえてきたんだか(笑)一応大学で知り合ったらしいんだけど」

『お兄さんカッコいいしおかしくはないと思うけどね』

芳乃「そう？わたしにはそうは見えない！」

『芳乃だって美人の部類に入るよ、なんで彼氏できないのか不思議』

芳乃「わたしはさー多分この性格だからじゃない？」

『あー……』

その男勝りな性格でずっと男子から恐れられてたもんね(笑)

芳乃「あー……って失礼だからね？わたしでもいけそうな男いたら教えなさいよ？(笑)ところでAはどうなの」

『何が？』

芳乃「何が？じゃないよ！彼氏と長かったのに別れたんでしょ？」

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