あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ32)

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地元に戻ってきて早3週間

世間はクリスマスムード
それを過ぎればもうあっという間に年越しだ。

高校ももうすぐ冬休みに入るし
わたしの仕事といえば主に部活の指導、言わば顧問である。

……まあ新入りなので顧問相葉先生の補佐みたいなもの。

まさか母校で幼馴染の親友と働くことになるとは思わなかったなあ(笑)
芳乃が幼馴染でよかった、感謝しかない。

自分が高校だったのってもう6年程前だけど
卒業後も何度か顔出してたこともあって
わたしを知ってくれてる後輩も数名いて心強い。

生徒「A先輩が先生になってくれて嬉しいです！」

芳乃「わたしも嬉しい。知ってる人何人かいると思うけど、この人ちゃんと声楽の勉強してたからみんな色々指導してもらいなよー」

『いや、自信ないけど(笑)わたしにできることは協力するから、何でも言ってね』

生徒達「はい！」

練習時間が終わっても熱心な生徒は声掛けてきてくれたりする。

生徒「A先生！ボイトレお願いできますか？」

『はい。じゃあまずは Ma で出してみてー』

昔から歌うのだけは好きだったから楽しいな。

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