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#89 鍛錬不足 ページ17

布団の中で、ふたりは抱き合って、
お互いの肌をあわせた。
背中に手を回すと、
震えながら都希も手を回してくれる。

しかし、その身体は…

(冷たい……!
人の肌がここまで冷たくなるのか!?
俺の体温がどんどん奪われて行く…!
でも、それでいい!
俺の体温、全部くれてやる!
だから、死ぬな、都希…!!)

身体に悪寒が走り、
思わず抱く力が入る。

「んっ…!」

と、苦しげに都希が声を上げる。

「す、すまない、力抜くから!」

「そうしてくださると助かります…
杏寿郎さん…あなたは…
とてもいい匂いがします……」

「え?」

「…………」

都希は意識を手放したようだ。
心なしか、身体に熱が戻ってきたようだ。

「温かくなってきた?
頑張れ、都希!
俺の体温、全部やるから…!!」

どのくらいの時間が経っただろう。
いつのまにか眠ってたようだ。

朝日が差し、雀と鴉の声がする。
チュン太郎と要、(うらら)、紅丸の四羽だ。
冨岡の鎹鴉の勘三郎はお年寄りなのでまだ寝てる。

(それ、昨日も聴いたような…)

目を開けると目隠しが外れていて、
至近距離に都希の寝顔があった。

(うわぁ、びっくりした!!
って、何を今更!!
顔色が昨日の夜の青白い色じゃなく、
元の淡い薔薇色に戻ってる…
よかった、峠は越えたようだ)

すーすーと、寝息を立てて気持ちよさそうに
都希は寝ている。

(俺のことあどけない寝顔とか言っといて
自分だってその千倍もあどけないじゃないか)

無意識に頬にかかった髪をよけると、

「う…ん……」

都希が身じろぎした。
すると、急に煉獄の心臓が早鐘を打ち出した。

(なんだ、急にどうした、俺の心臓!
落ち着け、落ち着け!!
いかん!なぜかよくわからんがいかん!!
これは鍛錬か?鍛錬が足りないのか!?
自分の感情を制御しろ!!)

♪───O(≧∇≦)O────♪

頑張れ、杏寿郎!!

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#91から【緋炎と桜花 #7】に行きます。
ですから5月11日は11時に#90、
20時に#91を更新します。
12時に【緋炎と桜花 #7】のスレッドは
立てますが、更新は20時です。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://ameblo.jp/mienya-suzume/entry-12671902018.html  
作成日時:2021年5月4日 20時

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