#508 洗いっこ・二 ページ16
煉獄は都希に、わしゃわしゃと
髪を洗ってもらいながら、
「なんだか気持ちよくて寝てしまいそうだ!」
「うふふ、ありがとう♡
でも寝ちゃダメよー♡」
「なぜそんなにうまいのだ?」
「そうねー。十歳くらいまで弟と一緒に
お風呂に入って洗ってあげてたからかなー?」
「なんだって!?」
シャンプーの途中で勢いよく
煉獄が振り返った。
「もう、いきなり振り返ったら
泡が目に入るわよ?」
都希に煉獄は注意された。
「あ、ああ、悪い…」
注意されて素直に前を向く煉獄であったが、
「しかしだ!
君の弟は二つ下だと聞いていたが!?
男女七歳にして席を同じうせずという言葉が
あるだろう?だからたとえ姉弟と言えど
そのようなことはけしからんのだ!」
「あー、確かにそういう言葉があるわね。
でも弟も八歳になったら恥ずかしくて
もうひとりで入る!って姉離れされて
寂しかったわー」
(そうだった!
都希は弟大好きブラコンだった!!)
煉獄は今頃思い出した。
「こうして人の髪を洗うのは十年くらい振りかな?
うまいなんて言われて嬉しいわ♡
じゃ、髪をすすぐから目をつむってねー。
すすぎますよー」
「うむ!!」
(シャワーがないのが不便ね。
大正にそこまで求めたらダメね)
「次は背中を流してあげるわ!」
「ああ、頼む!」
なんだか体育会系のノリだ(笑)
「うわ、なんだかくすぐったいな!
でも気持ちいいな!」
「ありがとう。
杏寿郎さんって服の上からでもわかるけど
スゴい筋肉よね!
どうしたらこんなになるの?」
洗いながら都希が聞いてきた。
「それは鍛錬あるのみ!!」
どきっぱりと言われた(笑)
「なるほど〜。はい、背中は終わりよ。
前は自分でしてね」
「わかった!
では次は俺が洗ってやるから!!」
「ええ!?」
♪───O(≧∇≦)O────♪
体育会系のノリで
洗ってますな。
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4月18にちの20時、
#509 洗いっこ・三
の一話のみの更新です。
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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/8107694/illustrations
作成日時:2022年4月4日 19時